2008年01月20日

『ねこじゃらしの野原』

 ねずみ年です。ねずみといえば一昨年のねずみ増殖騒動でさらにまた嫌いになりましたが、マダムHelenaの極楽Librarian日記「ねずみのおみくじ」での企画を楽しく読んでいたら、そういえば、と思い出したのが『ねこじゃらしの野原』です。

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2006年10月05日

『天の鹿』

天の鹿

『天の鹿』 安房直子作 スズキコージ絵 ブッキング

 この本はもともと筑摩書房で出版されていたそうで、初版発行は1979年。残念ながら、近所の図書館には所蔵されていなかったのと、長らく絶版だったためにこの物語に初めて出会ったのは『安房直子コレクション』の一篇としてでした。もともとスズキコージの絵だと知り、挿絵も物語もともに気に入ってしまった一冊です。

 鹿討の名人清十さんがある日出会ったみごとな鹿。その鹿に連れられて清十さんは鹿の市へ。そこにいられるのはきっかり一時間。鹿の市の品々、値段はどれも金貨一枚。清十さんはもらって金貨で何を買おうか悩みながら、三人娘のことを思い浮かべて品物を選びます。そして、三人の娘たちも次々と鹿と出会い、そして鹿の市へいくのですが――。

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2006年05月30日

野の味と『あるジャム屋の話』

オンライン書店ビーケーワン:安房直子コレクション 5
『あるジャム屋の話』が収録されています。
安房直子コレクション5 安房直子作 偕成社


 まもなく梅雨シーズンなので春ももう終わりかもしれない。春ならではの味もそろそろ終わりになりそう。先日、摘んできた「いたどり」をジャムにしました。すかんぽとも言われるこの野草は酸味があるので、皮をむいたあとに水にさらしすぎないようにして砂糖を加えて煮詰めます。(地元の方々は完全に酸味を抜いて、油いためなどで食すことが多いです)鮮やか、とは言いませんがキウイグリーンのジャムが出来上がり。ジャムを作ってみたら思い出したのが『あるジャム屋の話』

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2005年10月24日

魔法の品の持ち主は?(『奥さまの耳飾り』)

 耳につける飾り――耳飾りでしょう。魔法の品としては首飾りや指輪のほうが有名のように感じます。耳飾りってはっと気がつくとなくしてしまったりするものですから。
 わたしも10代のころ、耳飾りとは言いませんでしたが、ピアスにとても憧れました。当時のバイト先のお姉さんがダイヤのピアスをしていたのです。まだあまりピアスが主流でなかったので(地方だったからもあるでしょうが)、ごつごつした留め金がない耳飾りというのはとてもすっきりきれいに見えました。わたしもああいうのをしたら……なんて思っては眺めていたので、「ピアスしてみたら?」とお姉さんが勧めてくれるのです。やっぱり、痛そうだし、怖いような気もする。家族には一応「本当に開けるの?」と心配されました。当時は「体に穴を開けるなんて」という意識も多かったものです。あまり気にせず、紹介されたお店(輸入物のショップ? ピアスのほかに外国製のバックとか靴売っていたけどどう考えても高校生のわたし向けの店ではなかったです)で開けてもらいました。なぜか両耳ではなく片耳に開けたかったので、片方に二つ開けました。今思うとあまりおしゃれでもないですね。(その数年後にもう片方にもう一つ開けました。やっぱりバランスが悪かったのです。)
 最初は本当にピアスをしていることが自分の意思の表れのように気に入っていました。そんな当時を思い出させたのがこの物語、『奥さまの耳飾り』
 

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2005年09月29日

9月に咲く花 『熊の火』(安房直子作)

 山の中に住んでいるので、熊が出ることがあるそうです。実際にわたしは出会ったことはありませんが、子どもが通る道でも以前小熊が目撃されたとか。だから小学生たちはかばんに熊よけの鈴をつけている子が多いようです。確かに、この山の竹やぶの向こうからかさかさと音をたてて出てきそうな気がします。そんな想像はちょっとだけ楽しくもあり、しかし、実際本当に遭遇したらかなり恐ろしいような気がします。本当にこの近くの山にはツキノワグマがいるんだ。今までこれほどの田舎に住んだことはなかったので、熊というのはとても遠い物語の中だけの存在していました。子どものころから好きだったのだけど、今見えている風景はこの童話をよりいっそう身近に感じさせます。今の季節、冬ごもり前の熊たちはどこにいるのだろう? 9月のこの時期に咲くあの花を見ながら、思い出す童話、『熊の火』。
4035409405まよいこんだ異界の話 (安房直子コレクション)
安房 直子
偕成社 2004-03

by G-Tools



『安房直子コレクション 6』 安房 直子作 偕成社
『童話集「銀のくじゃく」』安房直子作 筑摩書房
に収録されている作品。『銀のくじゃく』はもっとも好きな童話集です。

(この先内容に触れます)

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2005年08月16日

『べにばらホテルのお客』(安房直子作)

4035409502恋人たちの冒険 (安房直子コレクション)
安房 直子
偕成社 2004-03

by G-Tools



 こちらに収録されています。

 「べにばらホテル」――名前を聞いたときからずっと気になっていました。なかなか行く機会に恵まれず、いつか必ず行ってみようと思っていた場所にようやく行ってきたような、そんな読後感を得ました。安房直子さんの描く世界のイメージから、素敵な森の中、おいしい料理のでる、趣味のいい眺めの素敵な客室。動物たちの行きかう世界……そんなことを思い巡らせながら、やっと読むことができました。想像していた以上に素敵なお話でした。
 このお話の主人公「わたし」はなりたての作家。新人賞を受賞後の第一作を書こうと思えば思うほどペンは進んで行きません。環境を変えてみようと森の家に一人で来ているのですが……。
(内容に触れますが、結末には触れないでおきます)続きを読む
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2005年07月03日

雨の日のかさの色は

 雨です。雨です。 雨の日といえば『青い花』。
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2005年05月23日

『丘の上の小さな家』(安房直子作)

4035409405まよいこんだ異界の話 (安房直子コレクション)
安房 直子
偕成社 2004-03

by G-Tools


 安房直子さんの作品は不思議な世界がでてきます。いわゆる魔法が使えるある種の構築された別世界ではなく、日常のすきまからすとんと落ちていくような、気がつく人だけに見える世界というか、そんな「異界」を描いています。幻想世界、空想世界ということばではなく、「異界」がぴったりくる、そういう世界なのです。その異界は現実とどこかで繋がっています。異界には抗いがたいような魅力を持ち、異界へ冒険に出るのではなく、異界に引き込まれていくのです。決して特別な人間ではなく、むしろ自分にも通じるようなごく普通の人が主人公。着いた場所はそこは甘い夢の世界ではなく――。
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