2006年01月19日

『砂の女』を読んでみた

 年末から年明けにかけて『砂の女』を読みました。砂は流れてきませんでしたが、大雪の時期と重なって、その風景や「砂かき」が妙にリアルに感じられました。共時性を感じたというか。しかし、「砂」というもので現わしているものは、逃れられないでいる現実を思わせました。

 昆虫採集にやってきた男。ハンミョウ属の新種を見つけて自分の名前と共に昆虫図鑑に半永久的に保存されることを願っていました。現実の生活を一時離れてその間にひそかな夢を叶えようと思ったのも束の間、砂に沈みかけた村から出ることができなくなるのです。一夜の宿を求め一人暮らしの女の住む砂の穴の中に下ろされたまま、出られなくなります。女が毎日「砂かき」にいそしむ様子を眺め、手伝い、参加しながら、砂穴の外にでる方法を企てていくのですが……。

『砂の女』 安部公房 新潮文庫

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posted by kmy at 10:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月13日

『抗夫』を読んでみた

 『海辺のカフカ』の中で夏目漱石の『抗夫』が出てきます。夏目漱石の本といえば、タイトルと作者とちょっとしたあらすじを教科書や新書などで読んだくらいです。ということで、書店で文庫を買おうと思ったのですが、『こころ』とか『坊ちゃん』は売っていても『抗夫』は売っていませんでした。漱石でも売れ筋じゃないみたい。(単に品揃えの少ない本屋かも?)青空文庫で読もうと思いましたが、長文をPCで読むのはきついので、図書館で借りてみました。岩波の漱石全集の一冊。これがまた、研究的な解説も載っているし、仮名遣いも難しい。検索したらこれが出てきたので、まぁ、これでいいかと思って借りて読んだのです。

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posted by kmy at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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