2010年10月16日

『Yの悲劇』

Yの悲劇 (創元推理文庫)
エラリー・クイーン
東京創元社 ( 1959-09 )
ISBN: 9784488104023
おすすめ度:アマゾンおすすめ度



 小学校5〜6年の頃に子ども版で読んだことがありました。その昔に、ええっ、そんなことが!という衝撃を受け、あらすじ、犯人等覚えていましたし、結末もこうなるからこの場面はこうなんだ、というのが分かって読んだのですが、面白かったです。
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2008年05月30日

『イン・ザ・ペニーアーケード』

4560071233イン・ザ・ペニー・アーケード (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
Steven Millhauser 柴田 元幸
白水社 1998-08

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 からくり人形に情熱を注ぎ込んだ若い人形師の物語『アウグスト・エッシェンブルク』を読み始めるとすぐに、この世界と時代にいるかのように惹きこまれていきました。様々に作られる精巧な人形の姿やデパートの喧騒、新しいものへの興味、驚嘆、賞賛の雰囲気、そてに対抗するかのように出てきた人形。大衆の興味とアウグストの実直なまでの一貫した態度。この時代にあって求められるもの、惹きつけられるもの。そうしたものとは一線を引いた態度をとり続けたアウグスト。時代は19世紀だというのに、今現在取り巻く世界と同じものを感じます。

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2008年01月21日

『すべての終わりの始まり』

 物語の背景はあまり変わったところがなく、ありそうな日常とありそうな街、村などですが、ここで語る人、語られる人が一癖ありそうな「変」な人が多いと感じる短編の数々。中には「?」といううまく飲み込めなかった話があるものの、かなりいい味です。好きです、こういうの。
 作者が85歳を超えてなお現役というだけあって、物語の登場人物の年齢もかなり高いものが多くて、その設定がまたわたし好きです。年とっていかに自己を認識し捉えるかというところが描かれているように感じます。自己の存在を再認識させるために出てくる第三者が重要で(人間とは限りませんが)、この関係によって自分自身を新たに構築する、見出すように思えます。主人公の「わたし」が若くないから面白い効果が出ているのだと思います。挑戦も冒険も恋も、奇妙にずれた感じです。希望に満ち満ちてというのとは逆で、いまさらと思わせつつ、その行方が気になるという小説です。
4336048401すべての終わりの始まり (短篇小説の快楽)
畔柳 和代
国書刊行会 2007-05

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2008年01月14日

『マジック・フォー・ビギナーズ』

 ようやく読了、というケリー・リンクの短編集『マジック・フォー・ビギナーズ』。物語がどういう方向に進んでいくのか全然わからなくなり、あれ、今どこにいるんだろう?という感覚になってきました。
4152088397マジック・フォー・ビギナーズ (プラチナ・ファンタジイ)
柴田 元幸
早川書房 2007-07

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思いつくまま感想を書いておきます。
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2008年01月07日

『九時から五時までの男』

 年末に家族の買い物をアマゾンで頼まれたので、文庫一冊をついで買い。早川の異色作家短編集で気に入った作家の一人がスタンリイ・エリンです。あとがきによると、ジョン・コリア、サキに続く異色作家としてイギリスのロアルド・ダール、アメリカのスタンリイ・エリンとして紹介されています。意外な結末を呼ぶというよりは、たぶんこうなるのかもしれないという予想を抱かせつつ、そこへ向かって読ませるような文章を連ねていくような感じがします。ひとつひとつ、こうなるべくして畳み込んで行くという印象。
4150719551九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Stanley Ellin 小笠原 豊樹
早川書房 2003-12

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2007年12月30日

『11の物語』

 エスカルゴつながりで気になっていたかたつむりが出てくる小説。じわじわと詰め寄ってくる雰囲気が怖い小説でした。

415175951411の物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Patricia Highsmith 小倉 多加志
早川書房 2005-12

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2007年12月10日

『ダイアルAを回せ』

 別の本を読んでいたはずなのだけど、気力が続かず挫折していたところ、この本が図書館に入荷していたので迷わず借りる事に。凝った推理ものではないのです。殺人事件よりも殺人依頼というのがおこるとき、場所、心理と、それが及ぼす意外な結末という取り合わせが面白いのです。
 名探偵カーデュラとターンバックル刑事の短編が収められていて、『クライムマシン』『10ドルだって大金だ』に続きおすすめ。

4309801056ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)
ジャック・リッチー
河出書房新社 2007-09

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2007年11月11日

『残酷な方程式』

4488614027残酷な方程式 (創元推理文庫 (614‐2))
ロバート・シェクリー
東京創元社 1985-02

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 ロバート・シェクリー(シェクリイ)の短編集。少し前に復刊されたので購入しました。表紙も一新、丹地陽子さん。SFなのかと思ったら、意外とそうでもない短編があります。読む前は「倍のお返し」を楽しみにしていたのだけど、意外とあっさりしていました。これよりも表題作は面白く、印象に残るのもいくつか。(よくわからなかったのもいくつかありますが……)表題作はロボット思考と人間思考の違いで基地に入れなくなった人間。ロボットをどう出し抜くかという生死がかかった試みをコミカルに描いています。


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2007年08月31日

『10ドルだって大金だ』

 続けてジャック・リッチー。さらりと読める短編。気楽に、いつでも、どこからでも読める楽しさ。強盗、殺人が描かれているのにも関わらず、人間関係のどろどろしたものはまったくなく、あっさりとした犯罪、それを解く推理の面白さがメインのミステリー。
430980101310ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY)
藤村 裕美 白須 清美 谷崎 由依
河出書房新社 2006-10-13

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2007年08月29日

『クライム・マシン』

 最後まで読まずにはいられない、巧みな語り口であっと驚かせる作品を集めた短編集。ぴんと張った糸が最後で意外な方向に投げられるものばかりです。

4794927479クライム・マシン (晶文社ミステリ)
Jack Ritchie 好野 理恵
晶文社 2005-09

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2007年08月10日

『輪廻の蛇』

4150104875輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫 SF 2)
ロバート A.ハインライン 矢野 徹
早川書房 1982-09

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 面白い!と思うと続けて同じ作者の似たような傾向がありそうな本を読んでしまいます。先に表題作「輪廻の蛇」をもう一度読もうと思って購入(しかし、すでに絶版。もちろん古本屋サイトで)。この中で気に入ったの「歪んだ家」です。これはいい♪

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2007年08月09日

『時の門』

tokinomon.jpg
415010624X時の門
ロバート・A・ハインライン 福島 正実
早川書房 1985-08

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 苦労して買ったのがこれ、ハインラインの『時の門』(ハインライン傑作集4)。パラドックスで有名な小説。自分が自分に会い、さらにまた一人の自分が登場し、だからこそ成り立つ現在と未来という世界を描いています。この場合、「こうなった」という過去を知った上で今の時点で自分に自由意志はあるか、改変は可能かと思いつつも、ラストで自分による自分の閉じた歴史が収束するという作品。『輪廻の蛇』にも通じますね。

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2007年07月10日

『夏への扉』

4150103453夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
ロバート・A・ハインライン
早川書房 1979-05

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 時間モノSFの傑作。時間とひととそして猫。どれもがうまく絡み合って現実ができている。向かう先の未来はいつも明るい、明るいはずだと希望をもてる物語。

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2006年08月03日

こんなときもあるよ、ね。

無限がいっぱい

『無限がいっぱい』異色作家短篇集 
ロバート・シェクリイ著 宇野利泰訳 早川書房

 この本が結構面白かったので、最近読んでいる異色作家短編集のシリーズ。昔懐かしいSF的要素がありつつも、なるほど!と思わせる奇抜なラストに唸ったりします。

「監視鳥」
人を殺す瞬間を感じ取ってそれを阻止する機械の鳥が開発された。監視鳥は殺人予防に大いに役立つはずだったのだが、学習機能を持つ監視鳥たちは「殺人」の定義をどんどん広げていく。生きているものを殺すこと=殺人とみなす監視鳥の行動はどんどんエスカレートして……。

「倍額保険」
タイムマシンが使えるようになった世の中。エヴァレットはこのタイムマシンでの旅行を利用して生命保険を騙し取ろうと考えていた。時間的な問題で自分自身が二人になってしまうという障害が起こった場合にはかなりの額が手に入る。そのために過去に遡って自分自身とそっくりな祖先を見つけて連れ帰るのだが、その結末がまた、あ、なるほど!と思わせるつくりになっている。

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