先日、友人と絵本作家のトークライブに行ってきました。その中でも気に入ったのが川端誠さんのお話。まず掴みは『うえきばちです』。この植木鉢に植えたもの、めが出て、はが出て…というナンセンスな絵本。どっと笑いが起こりました。
スライド形式で、自身の仕事風景を紹介されます。取り上げたのは『おばけの海水浴』や『おばけの真夏日』。子どもが保育園のころ、よく読んだ覚えがあります。まず虫取り風景の元になった森の写真。それを自身の絵に取り入れたのがこれです、というように、まず作品に描かれている元ネタというか、資料を紹介して絵と比較してみたのですが、これが面白い! 川端さんの絵はどれも元になる資料があるそうで、ろくろ首の着物の柄は着付けの本などを見せて、ああ、同じ柄!と頷きます。川端さんの凄いところは、この資料の写真などをかなり忠実に描いているところを比較するだけではなく、そのトーク力でした。「スポーツショップに行って、、ダイビング用品のカタログをもらってきました。これです」と言いながらカタログの写真を見せたあと、同じダイビングスーツを着たろくろ首の絵が出てきてます。さらに「カタログをもらうだけでは悪いので、シュノーケルを買ってきたんです。これが8000円」「このシュノーケルがここに生かされてますね」と行って、砂かけばばあがシュノーケルを付けている絵が出るのです。もちろん、絵本作家さんだから絵がうまい、というのは当たり前なのですが、なんとなく描いているのではなく、きちんと資料に忠実に描いていあるところに感動しました。川端さんは資料集めが好きとのことで、廃品回収に出てた雑誌「アン・アン」の一ページの水着の写真をさっと1ページ切ってきて、これをもとに描いた絵と言ってまた紹介されました。「あんまりこういう雑誌をじっくり見ていると怪しまれるので、さっともらってきます」と言っていました。その他、船盛の写真が載った料理屋さんのメニューはそっくりそのまま、同じ盛り付けで絵になっていました。海の深いところの色味の出し方とか、波の描き方など、一つ一つのこだわりを聞いていると、さらっと文章を追ってみるだけでは勿体ない、と感じます。
続きを読む
2011年11月17日
2011年11月01日
佐々木マキさんのまじょシリーズ
いとこが先日来た際、子が2歳と聞き、こぐまちゃんやノンタン、林明子さんの絵本など、一箱分くらい持って行ってもらうことにしました。しまっておくよりも、これから読んでもらったほうがいいなあと思ったのです。自分が好きな絵本(井上洋介とか、にしむらあつことか、佐々木マキなどなど)は残したので、お勧めの本はあげることができません。読んでほしいけどあげれない、自分はもう読まないからあげてもいい本、なんだかちょっと気分は複雑でした。
絵本を眺めていたら、また読みたいな、と思い出したのが佐々木マキさんのまじょシリーズ。『まじょのかんづめ』はすぐに書店で買えたのでしたが、続編の『すいぞくかん』と『ふるどうぐや』は書店取扱していませんでした。もうハードカバーになっているかと思ったのに、なかなかならないものですね。読みたくなったら気になって、気になって。探せば買えるんじゃないかな、と思ったのですが、アマゾンに登録していない本だと、地道に検索しないと出てこないものですね。古本屋サイトを検索しましたが、絶版絵本は意外と高い! ペーパーバックの定価が380円なので、これが1000円といわれると、悩みます。それでも検索していたら、『ふるどうぐや』は絵本を扱う専門古書店に480円でまあまあ状態のよいものがあり、こちらを購入しました。残る『すいぞくかん』はペーパーバックとハードカバーがあるようです。ハードカバーは年間購読での傑作選ででたようでした。当初、別の本とセットで安くオークションにでていたので、それを買えばいいと思っていたら、他に欲しい方がいたので、値段が上がってしまい、しかももう一冊は別に欲しくない…ということであきらめました。結局、定価840円の本が1000円で出ていたのでこちらを買うことに。これでまじょシリーズがそろったのです。
改めて読んでみると、まほうつかいの呪文は植物の名前だったことに今更ながらきがつきました。また、この絵本を買ってしばらくしたころ、「マージョリーさん」という方がテレビに出ていたのでちょっとびっくり。実在する名前なのですね。魔女をもじっただけかと勝手に思っていました。無知でした。久々に読んでも発見があります。
それにしても、何のバーゲンセールか、やっぱり気になります。
絵本を眺めていたら、また読みたいな、と思い出したのが佐々木マキさんのまじょシリーズ。『まじょのかんづめ』はすぐに書店で買えたのでしたが、続編の『すいぞくかん』と『ふるどうぐや』は書店取扱していませんでした。もうハードカバーになっているかと思ったのに、なかなかならないものですね。読みたくなったら気になって、気になって。探せば買えるんじゃないかな、と思ったのですが、アマゾンに登録していない本だと、地道に検索しないと出てこないものですね。古本屋サイトを検索しましたが、絶版絵本は意外と高い! ペーパーバックの定価が380円なので、これが1000円といわれると、悩みます。それでも検索していたら、『ふるどうぐや』は絵本を扱う専門古書店に480円でまあまあ状態のよいものがあり、こちらを購入しました。残る『すいぞくかん』はペーパーバックとハードカバーがあるようです。ハードカバーは年間購読での傑作選ででたようでした。当初、別の本とセットで安くオークションにでていたので、それを買えばいいと思っていたら、他に欲しい方がいたので、値段が上がってしまい、しかももう一冊は別に欲しくない…ということであきらめました。結局、定価840円の本が1000円で出ていたのでこちらを買うことに。これでまじょシリーズがそろったのです。
改めて読んでみると、まほうつかいの呪文は植物の名前だったことに今更ながらきがつきました。また、この絵本を買ってしばらくしたころ、「マージョリーさん」という方がテレビに出ていたのでちょっとびっくり。実在する名前なのですね。魔女をもじっただけかと勝手に思っていました。無知でした。久々に読んでも発見があります。
それにしても、何のバーゲンセールか、やっぱり気になります。
2011年09月17日
『クロがいた夏』
今日、図書館にいったら、娘が呼ぶので行ってみるとこの本を手にしていました。うちの猫もクロだし、名前も一緒なので気になりました。『はだしのゲン』の作者、中沢さんの絵本(漫画的です)なので、内容ももちろん8月6日の原爆のことだというのもすぐにわかりました。子どものころ、『はだしのゲン』は読んでしまうのですが、凄く恐ろしく、溶けてひきずった皮膚の描写とか、今でも思い出します。
そんな流れを汲んだ『クロがいた夏』。舞台は昭和20年広島です。ある日懐いてきたクロネコと出会いますが、戦時中でえさに事欠く時代、両親の反対もあいつつ、飼い猫になる場面が続きます。出会いから別れまでを描いた作品ですが、クロとの別れの場面は思い出すだけで涙がでてきてしまいます。クロは主人公にとってかけがいのない飼い猫でした。そしてこれは作者自身の実話をもとにした作品だということで、本当にクロはいたのですね。原爆の描写とそこから生き残り、生きていく決意も感じ取れる作品です。
クロネコはやっぱり赤い首輪が定番ですね、このクロもうちのクロも赤い首輪です。見ていてうちのクロのことを思い出しつつ、原爆が落ちた日の広島に思いを馳せました。
2011年05月07日
Shaun Tanの絵本
"The Arrival"の翻訳版が出ているようです。タイトルも「アライバル」翻訳する部分は殆どいらなかったと思うのですが、普通に本屋さんに並んでいたらきっと買う方もいるでしょうし、嬉しいです。久々に読み返してみたら、移民先(でいいのかな?)で出会った不思議ないき物と暮らす感じが、うちで飼っている猫を思い出させます。移民してきた人々の暗い過去の映像がずっしりと重く、そこから逃れるようにして新しい世界へ移り徐々に慣れて行くという物語は言葉がないから、イメージずっと流れていきます。この作者の作品はイメージの世界がどんどん広がっていく感じです。1冊読むと、別の作品を読みたくなります。
連休中に買ったのは過去の作品を集めたもので、出版は今年です。アメリカ版。続きを読む
![]() | アライバル ショーン・タン 小林 美幸 河出書房新社 2011-03-23 by G-Tools |
連休中に買ったのは過去の作品を集めたもので、出版は今年です。アメリカ版。続きを読む
2011年04月13日
『世界はどうなっちゃうの?』
子どもは子どもなりに地震のニュースに反応し、おびえ、敏感になっていました。1ヶ月が経ち、このごろは落ち着いていますが、やはり震災関連のニュースを見続けるのは避けるようにしています。
そんな折、娘が学校で今ぴったりかもしれないという本を見つけたと言って借りてきたのがこちらです。具体的には何が起きたとは書かれていませんが、事件、事故、災害、紛争など、国全体に関わるような出来事が起こったとき、子どもがどのようにしていくとよいかアドバイスしてくれる本です。学校が休みになり、習い事や友人の誕生日会も中止、いつもの番組もやらず、親はニュースをじっと見ている……そんな状況を子ども達はとても怖く思い、心配します。この中で一番ポイントとなるのは、気休めの大丈夫ということばではないということ。世の中には怖いこと、悲しい出来事はなくならないとまずはっきりさせています。気になることは話してみる、そして、いつもと同じことをしていると気持ちが落ち着くと言われるのです。
確かに、いつもと同じことをするというのはこういう状況では大事なのではないかと思いました。この物語でも、事件、災害の当事者ではない子ども達ですが、何か大変なことが起こっていて、非常に不安に駆られています。今、日本に起こっている震災でのニュースに怯え、不安になっているのは大人も同じかもしれません。当事者でなくても抱える心配や不安は誰かに話してみる、そして日常通り過ごすというのは大人にも当てはまると感じました。巻末に大人向けにどう子どもと対処するかということも載っています。正直に出来事を話す、丁寧に聞く、状況を説明する、プラス面を見つけて話す、恐ろしい映像は出来るだけ見せないようにする、ボランティア活動をする、日課を守り家族の時間を大切にするとのこと。
まだまだ余震や原発のニュースで気になる日々ですが、闇雲な不安を抱えるより、日常を過ごすのが大事だと改めて感じる絵本でした。
2011年02月27日
『にゃーこちゃん』
図書館で目に付いたので借りてきました。猫が出てくるみたいだし、子どもも読むだろうと思ったのです。不覚にも、泣いてしまいました。わたしのほうが気に入った絵本です。
にゃーこちゃんはのら猫で、「わたし」の家にいつくようになりました。その様子がうちの猫に似ていて笑えます。「よそものににらみをきかせたり」「ごみだらけのテラスでごろごろところがったり」というのがニヤに似ています。「殺人的な口臭」とか、よその猫ですが「やせた灰色の猫はひねくれもので、目をひからせて遠くからじっと様子をうかがっている」というのはクロに似ています。見開き2ページを使って描かれた目を真ん丸くしたにゃーこちゃんの絵には「ああ、にゃーこちゃん」と言葉が添えています。家の猫を見ていると「ああ、にゃーこちゃん」という気持ちになります。そうそう、こんな感じというのがよくわかります。
でもそんなにゃーこちゃんも年を取っていきます。そしてある日いなくなる……。その部分を読むと涙なしでは読めません。うちの猫たちはまだまだ若いですが、いつかそんな日が来ると思うと……。ああ、ニヤちゃん、クロちゃんのわたしです。
楽しくもあり、切なくもあり、なんだかいい本読みました。
2011年01月27日
2011年01月17日
『バムとケロのもりのこや』
新作が出たので早速購入しました。このシリーズは家の中の様子とか、前作で使ったものや買ったものなどのつながりなどが楽しい本。『おかいもの』でケロちゃんが買った変な柄の布がどうなったのか、あれでチョッキを作るのか?と気になっていた部分も分かって楽しめました。小屋修理のお手伝い、ソレちゃんが作ってきたみつあみパンも凄くおいしそうです、あひるのかいちゃんも相変わらずでした。ラストのページにあの友人キャラクターも来ていました! この文章以外で見せるところから、いろいろな物語を想像してつながっていくようです。シリーズがまだまだ続くといいなあと思っています。
2011年01月08日
『かべ―鉄のカーテンの向こうに育って―』
ピーター・シスという名前に聞き覚えがあったので、なんとなく借りてきた絵本でした。読んでみると凄い! 共産主義化におけるチェコスロバキアの現代史が、一人の画家が生きてきた子ども時代や日記を交えて絵本仕立てにしている作品です。共産主義を特徴付ける赤が効果的に使われていて、日常における「強制」と、作者個人としてどうこの体制と自分の折り合いをつけていくかということをイラストを通じて印象深く残ります。第二次大戦後のソ連主導による国の統制のなか、絵を描くこと、夢を持つことを忘れない作者。そしてやってきた「プラハの春」。現代史で出てくる言葉だけど、実際のところをよく知りませんでした。プラハの春で民主化が進むと思われていたところ、結局ソ連の侵攻により衰退していくチェコの様子。共産主義体制の様子がモノクロと赤だけで描かれるのに対して、自由主義的世界や統制化での夢などはカラフルな色で描かれます。
1989年のベルリンの壁崩壊で絵本は終わります。ところでピーター・シスはどんな作品を書いていたんだっけ?と改めて作者プロフィールを見てみると、「マットくんシリーズ」でした。息子が保育園のころ好んで借りてきた絵本です。シンプルな線画に色をつけたイラストで、日常が空想によってどんどん世界が広がっていく、という楽しい絵本です。男の子が好きな消防車や恐竜、働く車などが中心になっていますが、改めて、日常から「夢」を伸ばして世界が広がるという作風の裏には、こんな人生があったんだ、と感じました。
| マットくんのしょうぼうじどうしゃ | |
![]() | ピーター シス Peter Sis BL出版 1999-11 売り上げランキング : 309230 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2010年05月16日
2010年03月07日
『クレセント・ムーン』
前からずっと気になっていた『クレセント・ムーン』(スタシス・エイドリゲビチュス、グリーンピース出版)を購入しました! この本は初版が1990年なのでもう20年も前の本になるわけです。安曇野絵本館でこの本が売っていたのも15年近く前になります。当時4500円というこの絵本はかなり高額で、買うのをためらっていましたが、欲しいときには既に品切、絶版。もう一度見てみたいとは思っていましたが、なかなか出回っていません。こうしてネットの普及で古い本でも検索して購入することができるようになりましたが、それでもAmazonで出ているものはかなり高額でした。ときどきチェックしていましたが、安いときで9800円、現在価格19800円とかなりの値がついています。欲しい本ではあったけども、さすがにその値段ではちょっと……。定価程度なら欲しいのだけど、と思っていたところ、ようやく折り合いのつく価格で買うことが出来ました。送料入れて約6000円でした。
久々に眺める月の絵は幻想的で物語をいろいろ考えてしまうような、そういう雰囲気に溢れています。クレセント・ムーンだけにどれも三日月で、表情があります。暗い色使いの静かな絵を眺めていると、落ち着くような。ほっとするような、そういう気分になります。やっぱりスタシスの月は素敵でした。
久々に眺める月の絵は幻想的で物語をいろいろ考えてしまうような、そういう雰囲気に溢れています。クレセント・ムーンだけにどれも三日月で、表情があります。暗い色使いの静かな絵を眺めていると、落ち着くような。ほっとするような、そういう気分になります。やっぱりスタシスの月は素敵でした。
2009年10月27日
『おばけとどろぼう』
2009年04月19日
"Tales from Outer Suburbia"
Shaun Tanの新作です。前回の"The Arrival"とはまた違った味わいのある、手に取るだけでも「おお!」と唸りたくなる装丁が魅力の本です。絵本といえば絵本ですが、全く文章のない"The Arrival"とは違い、短編的なお話が15編。
写真では分かりにくいのですが、古びた皺のある質感を印刷で出していて、染みや汚れもあるような感じになっています。さらに、タイトルと作者の文字が型押しになっているし、犬の座っているテレビ画面の部分も加工が施してあります。それだけではなく、開いてすぐの中表紙や目次などもすべて工夫され、Shaun Tan氏のこだわりというか、本全体がデザインされていて本文だけでなく、奥付まで楽しめるという本はなかなかないのでは? これはいろいろな方にみてもらいたい!と思う本です。
続きを読む
2008年08月12日
『おばけのコックさん』
『おばけのコックさん』西平あかね作 福音館書店
こどものとも年中向き 2008年8月号
おばけ家族シリーズの新作。楽しみにしていました。今回は前々作『おばけのおつかい』でチラッと登場したおばけのレストラン「おばけてい」のお話です。
表紙を見て、息子が、
「これ、さくぴーとたろぽうじゃないみたい」
と、気にしています。確かに顔が違うかも。勝手なイメージで、むらさき色のおばけにおばけの子さくぴーとたろぽうが料理を習うのかも、などと思っていましたが、まったく違いました。
続きを読む
2007年09月19日
"Arrival"が到着
6月に予約した"Arrival"の絵本が届きました。
以前より価格が安くなっていたので、増刷で何か変わったのかな〜と思っていたのですが、理由がやっとわかりました。
続きを読む
![]() | The Arrival Shaun Tan Arthur a Levine 2007-10 by G-Tools |
以前より価格が安くなっていたので、増刷で何か変わったのかな〜と思っていたのですが、理由がやっとわかりました。
続きを読む
2007年09月14日
2007年07月11日
『まいごのペンギン』
![]() | まいごのペンギン (にいるぶっくす) 三辺 律子 ヴィレッジブックス 2005-12 by G-Tools |
ペンギンの無表情さがかなりかわいい。ある日突然ドアを開けるとペンギンがいて、なんだかさみしそうなのでどうにかしてあげたいと思う男の子。男の子の足がほとんど「棒」なのもなんだかいい感じ。
続きを読む
2007年05月24日
"The Arrival"
![]() | The Arrival (Boston Globe-Horn Book Awards (Awards)) Shaun Tan Arthur a Levine 2007-10 by G-Tools |
装丁が凄くいい! 古びたアルバム風で写真が貼り付けてあるような感じ。かなり大型本なのですが、その重量感を含めて本である楽しみが詰まっています。
続きを読む
2007年05月21日
"The Viewer"
![]() | The Viewer Shaun Tan Simply Read Books 2003-12 by G-Tools |
キーワードは"curious"。主人公のトリスタンは生まれたころから"curious"で、少年になるとゴミ捨て場に出かけては宝探しをするようになる。そこで見つけた"curious box"。開けてみると――。
続きを読む
2007年03月02日
2007年02月26日
『わにわに』と娘
![]() | わにわにのおふろ (幼児絵本シリーズ) 小風 さち 福音館書店 2004-10 by G-Tools |
わにわにです。『わにわに』シリーズの凄いところは何の説明もなく、普通にわにが家に住んでいるところです。
続きを読む
2007年02月25日
2007年02月04日
『たべる』
谷川俊太郎氏の文章と井上洋介氏の絵が調和した驚きの絵本『たべる』。谷川氏の書いた文章は日常に安穏と生きている人に言葉をぐさりと突き刺します。そしてこの絵! 雰囲気を盛り上げているのはやはり井上氏の怖い絵。井上氏は本当にうまい絵を描きますね。『ふしぎなおみせ』(井上洋介 福音館書店 リンク先は子こどもとも50周年記念ブログ)
のようなヘタウマな絵も定番ですが、井上氏の凄いところはかわいいものはかわいく、怖いものは忘れられないくらい恐ろしく描くことができるのです。この絵本、太った主人公たかしもグロテスクに描かれ、そして寝入った後に起こる出来事の絵の怖いこと、怖いこと!
続きを読む
2007年01月19日
『おばけりんご』
![]() | おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本) ヤーノッシュ 福音館書店 1969-03 by G-Tools |
この『おばけリンゴ』の話、ずっと不可解だったのです。昔話風かと思いきや、念願のりんごを手に入れてもちっとも幸せにならないし。主人公のワルターは「リンゴがきらい」だと言うし(笑) 結局厄介者になったりんごをやっと処分したと思ったら、ラストでやっぱりリンゴを欲しがるし――と思っていたのですが、少し前にふと、この物語を思い出しました。今、ワルターの気持ちがちょっとわかる気がするんです。
続きを読む
2006年12月05日
『ルリユールおじさん』
Kazeの季節のゆっこさんが紹介されていて(記事『ルリユールおじさん』)、そのタイトルと表紙の色合いに惹かれて手に取りました。
大切にしていた植物図鑑がばらばらになってしまい、「こわれた本はどこへもっていけばいいの?」という少女ソフィーが行き着いた先がルリユールおじさんのところ。水彩調で丁寧に描かれた工房の様子、本が手仕事で作られていく様子とおじさんとソフィーの暖かい会話で進む物語です。最後の1ページが印象に残ります。子どものころの貴重な出会い、経験、いつまでも忘れないひとコマ。
続きを読む
2006年11月18日
『モグモグでんしゃ』
2006年11月09日
"Der Struwwelpeter"(『もじゃもじゃペーター』)
J Bierbichler & Devil's
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:
Amazonおすすめ度:

"Der Struwwelpeter" Heinrich Hoffmann作
この表紙に描かれているのが「もじゃもじゃペーター」と呼ばれる髪の毛はぼうぼう、爪は伸び放題という小汚い男の子です。ドイツでは有名な絵本だそう。一度見たら忘れない本です。
指しゃぶり癖のある近所の小さい子が遊びに来たときに、ふと思い出してこの絵本出して見せてあげました。タイトルは「指しゃぶりの男の子」。お母さんが用事に出かけている間、留守番をしていてね、その間指しゃぶりしちゃだめよ! そうしないと仕立て屋さんが来て指切っちゃうわよ! お母さんが出かけた直後、コンラートという男の子は指しゃぶりを始めます。そのとたん、変な顔の仕立て屋さんがでっかいはさみを持ってきて指をちょきんと切ってしまうのです。
ばたん! そのとき ドアがあき
めにもとまらぬ すばやさで
したてや ひらりと とんできた
ゆびしゃぶりこぞうを みつけたぞ
ちょっきん! ちょっきん! いたたたた!
おやゆび はさみで ちょっきんな
おおきな はさみで きっちゃった!
うわーん! コンラートは なきさけぶ
『もじゃもじゃペーター』"Der Struwwelpeter"
ハインリヒ・ホフマン 作 訳: 玲奈 バージョン 1.0(1999/11/16)
プロジェクト杉田玄白 正式参加テキスト より
続きを読む
2006年07月19日
2006年06月29日
『まじょのかんづめ』シリーズ
![]() | ドイツのアルバム Axel Hacke 高島 浩 三修社 2006-03 by G-Tools |
この絵本、シリーズです。『まじょのかんづめ』(こどものとも1994年1月号)『まじょのすいぞくかん』(こどものとも2000年8月号)、『まじょのふるどうぐや』(こどものとも2003年5月号)と続きますが、話は殆ど一緒で毎回笑えます。
(※記事中のタイトルリンク先は福音館書店こどものとも50周年記念ブログの該当本の記事で、そちらにあらすじがあります。この先ネタばれあり)
続きを読む
2006年06月23日
『ぼくがおうちでまっていたのに』
2006年06月01日
『リサかぜをひく』で気になるのは……

『リサかぜをひく』アン・グットマン文 ゲオルグ・ハンスレーベン絵
石津ちひろ訳 ブロンズ新社
子どもが風邪をひいて月曜日からずっと園をお休みしています。ちょっとよくなると遊びだすので、なかなかよくなりません。ちょうど借りてきていた絵本、同じく風邪をひいたリサが登場。親近感を持ちつつ読んでいます。このリサの考えや発想にはいつもくすくす笑いたくなるのですが、今回は「あ、わたしと似てる」と思わず共感。
続きを読む
2006年05月11日
『ぼくたちの宝物』
![]() | ぼくたちの宝物―ほんとの幸せって何? (ヤノッシュシリーズ) Janosch 大石 一美 きんのくわがた社 2000-06 by G-Tools |
くま君はとら君にこんなことを言うんです。
「くま君、この世でいちばんの幸せってなんだと思う?
ぼくはね、お金持ちになることだと思うなー。
お金があったら経だって、ぼくにマス2匹買ってくれたよね、きっと。
マスはぼくの大好物だからなー」
幸せになることってお金もちになることだと思ったふたりの友だちは宝探しに出かけます。地面を掘って土の中の宝物を探したり、海を潜って海中の宝物を探したり。でも全然見つりません。でもね、ふたりが疲れ果てて眠り込んだ木は金色のりんごがたわわに実っていたのです。このりんごがあれば幸せに……?
続きを読む
2006年04月28日
『おばけのたんけん』
『おばけのたんけん』
西平あかね作 福音館書店 こどものとも年中向き 2006年4月号
(画像は福音館書店の許可を得て使用しています)
出ました! 「おばけかぞくシリーズ」の第三弾、『おばけのたんけん』です。このシリーズ出たときから大のお気に入り。我が家の構成と同じようなおばけかぞくに親近感。似て非なるおばけ世界の商品や家庭の様子が細かく描かれていて、すぐそこの異世界が楽しめます。
(以前の記事はこちら「おばけになってみる?」)
続きを読む
2006年03月02日
こんなお店があるかもしれない(『まじょのスーパーマーケット』)
![]() | まじょのスーパーマーケット Susan Meddaugh ひがし はるみ フレーベル館 1996-09 by G-Tools |
ちょっと裏通りに入ると、こんな店があるかもしれません。それは――「まじょのスーパーマーケット」。
続きを読む
2006年01月25日
ぬいぐるみという友だち

『オットー 戦火をくぐったテディベア』
トミー・ウンゲラーさく / 鏡 哲生やく 評論社
この絵本とあの映画、似ていると思ったのはわたしだけじゃないはず。『イーナちゃんとテディベア』となんとなく似ている、と思うのです。
オットーはぬいぐるみのくま。デビットへの誕生日プレゼントとして贈られます。親友のオスカーと共に「3人」で楽しい遊び・いたずらをして過ごしていました。しかし、デビットはユダヤ人。デビットは収容所へ送られることになり、オットーはオスカーの元へ。しかしそのオスカーとも戦時中に離れ離れに……。
続きを読む
2005年12月17日
『ジュマンジ』と同じ恐怖
2005年11月29日
『アルド・わたしだけのひみつのともだち』
『アルド・わたしだけのひみつのともだち』
ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳
ほるぷ出版 (1991.12)
この絵本に出会ったときには昔懐かしい友だちに出会ったような気がした。そうだ、わたしにも「アルド」がいたのだった。名前は「アルド」じゃなかったけども。
続きを読む
2005年10月31日
2005年10月12日
気になるモグラとおばけの中身
病院で時間をやり過ごすために何度も読んだ本は、これ。
病院にいる間は見るところが多い本と病院らしい本を選んで持って行きました。『バムケロ』と『おばけ』はどちらもシリーズです。『バムケロ』を見ていると飛行機って自分で作れるのかしら?なんて考えてしまいます。ところで、ケロちゃんに絵を描かれたモグラ氏はちゃんとおじいちゃんちに来ているんですが、飛行機に乗ってきたのでしょうか? モグラ氏はカバーの折りこまれた部分も出ていて、遠くに宅配便が来ています。裏表紙のモグラ氏のところにはたくさんの荷物が届いています(土の中を移動して受け取っているようですね!)荷物は飛行機かな、と思うのです。この飛行機を組み立てておじいちゃんちに行った、と思ったのですが、でも、バムたちは一週間もかけて作ったはずだから、そんなに簡単にはできないようにも思えるし・・・・・・。モグラ氏はどうやって来たのかちょっと気になっています。
『おばけびょうきになる』はアンリ、リューシー、エドワール、ジョルジュの仲良しおばけのシリーズです。このおばけたちも気になるところが。遠足に出かけるおばけたちは厚底風の靴を履いているみたい。おばけに足がないのは日本だけなのかもしれないけど、靴履けるんだー。服は着てないみたいだけど、あのひらひらした裾をめくってみるとどうなっているのだろう? めくってみたいー。靴はどういう具合に履いているのか確認したくてたまらないです。
![]() | バムとケロのそらのたび 島田 ゆか 文溪堂 1995-10 by G-Tools |
![]() | おばけ、びょうきになる Jacques Duquennoy 大沢 晶 ほるぷ出版 1999-08 by G-Tools |
病院にいる間は見るところが多い本と病院らしい本を選んで持って行きました。『バムケロ』と『おばけ』はどちらもシリーズです。『バムケロ』を見ていると飛行機って自分で作れるのかしら?なんて考えてしまいます。ところで、ケロちゃんに絵を描かれたモグラ氏はちゃんとおじいちゃんちに来ているんですが、飛行機に乗ってきたのでしょうか? モグラ氏はカバーの折りこまれた部分も出ていて、遠くに宅配便が来ています。裏表紙のモグラ氏のところにはたくさんの荷物が届いています(土の中を移動して受け取っているようですね!)荷物は飛行機かな、と思うのです。この飛行機を組み立てておじいちゃんちに行った、と思ったのですが、でも、バムたちは一週間もかけて作ったはずだから、そんなに簡単にはできないようにも思えるし・・・・・・。モグラ氏はどうやって来たのかちょっと気になっています。
『おばけびょうきになる』はアンリ、リューシー、エドワール、ジョルジュの仲良しおばけのシリーズです。このおばけたちも気になるところが。遠足に出かけるおばけたちは厚底風の靴を履いているみたい。おばけに足がないのは日本だけなのかもしれないけど、靴履けるんだー。服は着てないみたいだけど、あのひらひらした裾をめくってみるとどうなっているのだろう? めくってみたいー。靴はどういう具合に履いているのか確認したくてたまらないです。


































