2005年11月19日

ネット発の出会い

 久しぶりにネットで知り合った方とお会いする機会がありました。ハリー・ポッターの本というキーワードでつながった方で、お互いのブログを読んだりもしているので、あまり違和感を感じることなく楽しい時間を過ごしました。わたしのほうがあれこれ熱く語ってしまった感はありますが、周りにハリー・ポッターのマニア度の高い友人がいないので、本当に嬉しい時間でした。(おいしいお土産も頂いてしまって、本当にありがとうございます)
 ネットで知り合ってから会う、といういわゆるオフ会の経験は何度かありますが、そういう機会で知り合ったからと言っても必ずしもその後も仲良くということは本当にわたし自身は少ないのです。頻繁に会えるような状況で「こんな近くに住んでいたんですね」という方に出会ったことがないせいもあるでしょう。大勢で集まったときなんかはそのときは盛り上がったりしますが、時間が経つに連れて興味の範囲や生活が変化して疎遠になっていく、そういうことも何度も経験してきました。

 ネットというのはキーワードでつながる関係だとつくづく思うことがあります。ハリー・ポッターのサイトは少々長いこと運営していますので、その「ハリー・ポッター」というキーワードでつながった方は本当に多いはずです。以前入っていたMLで知り合った人、サイトの掲示板に書き込みしてくれた人、メールで質問を下さった人など、数えきれないほど(本当に数えたことはない)なのです。しかし、その方たちと今どのくらい交流があるかといえば1パーセントあるのでしょうか。メールですれ違い、投稿記事のレスですれ違い、オフ会ですれ違う関係。多くの波の中をくぐり抜けても、掴んでいる(と思っている)ことはほんの少し。その少しを大切にしていくことがサイト運営やブログ記事を書く楽しみなのだろうな、と感じます。いいことばかりではなく、気になったまま心に残る複雑な思いもあるし、またもっとお話していたかったのに関係が保てなくなる人もいる。その違いって何なのだろう?とずっと思っていたのですが、最近になって見えてきました。ネットはキーワードでつながる関係。どちらか一方でもそのキーワードに興味を失くしたら、つながっていくことは難しいものなのです。しかし、キーワードがいくつも増えていくと、そのつながりはだんだんと濃く強くなっていくものなのかもしれない。でもそれだけでは不十分です。きっと大事なのはキーワードではなく、相手の人そのものなのだと感じるようになりました。あるキーワードの話をするための限定された関係ではなく、相手の人そのものに興味を抱いて話すようになり、それがお互いにそういう気持ちを持てれば長く関係を保っていけるように思うのです。そこまでになるのは急にではなく、長い時間がかかります。長い時間をかけて培っていかなくてはいけないんですよね。ネットは手軽に早くいろいろなことができるようになりましたが、即席の人間関係はやっぱり即席でしかないのかもしれません。

 ネットでも長くなれば大切な人になるものです。わたしにとっては。
(ネットで知り合ったお友達がくれたワンカのチョコレート、まだ大事に食べております。いつかはお会いしたいものです)
 
posted by kmy at 09:54| Comment(6) | TrackBack(1) | PCとネットと、ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うんうん。
うまく言えないのですが、急速に仲良くなった方とは、やはり突然に関係が終わったりします。
でも古くからの友人は、しょっちゅう声を掛け合っていなくても、どちらからともなく呼び合い、同時に連絡を取ったりしています。
ネットは同じ趣味、同じ好みでまず繋がって行くのですが、そうでない部分を大切にしたい自分もいます。記事を書くにも仲良しな方たちに迎合した内容が多くなったりしますが、いつまでも話していたいと思ってしまうんですよね。
で、そうでない部分を出すと、無反応では寂しかったり、はたまたオーバーに歓迎されても冷めてしまったり・・・。

いま丸山健二さんの『生きるなんて』を読んでおります。その中に「友人なんて」という章があるのですよ。
このかた自分にものすごく厳しいのですが、それだけに、「他の誰かに依存した、甘えた人間であることから脱しなければ、真の友人は得られない」という言葉がぐさぐさと刺さります。

仲良しサークルも良いのですが、まず一対一の関係を、ゆっくりじっくり築いてゆくことが大事なのかな、と痛感しています。
自分の悪いところは、すぐに人に影響されちゃうところなんですけど、そうやって自分を見失ってゆくんですよね。
いまはゆっくりじっくり、自分ともちゃんとつきあわねば、と思っています。
これはきっとネットだけじゃなくて、現実の世界でもおんなじですよね。
Posted by ヤヤー at 2005年11月19日 23:15
ヤヤーさん、お話ありがとうございます。
同じではない部分をどれだけ大切にして受け入れるかということを強く感じます。はじめは何か共通点でつながるのですけども、そこから脱却していかないと結局は切れていくのだと思います。
一対一の関係を築かないと、何かサークル、集まりのような中の一人としていると、あっという間に関係が切れていきますよね。(会社とか、学校とか、ネットもそうですよね)じっくり付き合う、本当にそうなんです。ネットで付き合うのも、現実でも本当に大事にしたい人とは焦らず付き合っていかなくてはいけないと思っています。
『生きるなんて』は機会があれば手にとってみます。
わたしが読んだ本では『大人の友情』(河合隼雄著 朝日新聞社)は悩む友人関係について示唆を与えてくれる本でした。
Posted by kmy at 2005年11月20日 16:55
kmyさん、こんにちは。
記事、興味深く読ませていただきました。

人と人との出会いって色々な形があると思います。
多くは場を共有することから始まるのではないかと思います。例えば、学校なら何年何組、職場なら○○部○○課など。
そこで出会った人の全てが友達になれるわけではありませんよね。
何年も経つうちに名前も忘れてしまう人がいる一方で、十年・二十年〜一生のつきあいになる人もいます。その差はどれだけ自分の内面を語れるか、にあるように私は思います。
ネットでの出会いは「顔が見えない」ことと、kmyさんがおっしゃる「キーワードでのつながり」が特殊ではありますが、結局、深い付き合いになるかどうかはオフでの出会いと同じではないかと思います。時間はかかるでしょうが、自分の内面を語れるような関係に発展することも可能だと信じています。
ネット暦は浅い私ですが、せっかくの出会いを大切に、関係をじっくり育んでいきたいと思っています。
Posted by 二尋 at 2005年11月21日 22:04
二尋さん、そうそう、その通りなの!と思いながらコメントを拝見しました。
本当に自分自身にとって大切な相手であり長く付き合えるかどうかというのは、ネットでもオフでも同じなのですよね。ネットが特殊な関係のように思われていたこともありますが、数年ほど経ってみると人間関係というのは同じように築くものだと実感してくるようになりました。
より多くの方と出会うという機会もいいものですが、出会ってからの関係を大切にしていきたいと改めて思いました。
コメントありがとうございました。

Posted by kmy at 2005年11月22日 10:04
私も以前「わたしとあそんで」という絵本の紹介記事でネットでの人間関係の築き方について書いたことがあります(TBさせていただきますね)。
出会うきっかけがなんであれ、人間関係というのは時間をかけてじっくり慎重に取り組まないと築けないものなのでしょうが、それがまるでインスタントに実現できるかのように錯覚させるところがネットの怖いところだと思います。こちらがさらけ出した内面を相手が受け入れるとは限らないのに、つい無意識に露呈してしまう自分に自戒を込めて書いてみました。
Posted by えほんうるふ at 2005年11月27日 16:21
えほんうるふさん、TB先の記事再読しました!
そうなのですよね、ネットで「出会う」のは手軽ですが、その先となると現実社会同様に時間がかかります。インスタントな関係はインスタントでしかないんですよね。誰でもいいから相手になって欲しいと思えばそれは可能なのですけど、その先自分を自分として受け入れてもらえるか、相手を相手そのものとして受け入れることができるかというと、簡単にはいきませんよね。このネットの関係もネットだけで留めるのか、現実ともリンクするのか、その関係のあり方も考えると、現実よりも難しい問題があることに気がつきます。
エッツの絵本もこういうつながりで読むと面白いものですね。ある意味『モーモーまきばのおきゃくさま』にもつながるような気がしました。まきばに(ブログ・サイト)には誰もかれも集まってきますが、そのあと本当に気の会う仲間だけが残っていくという。これは現実も一緒なのですが、ネットの方が残る・残らないがはっきりでるように思うこのごろです。
Posted by kmy at 2005年11月27日 17:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/9523684

この記事へのトラックバック

そこの「距離無し」に告ぐ
Excerpt: わたしとあそんでマリー・ホール・エッツ福音館書店 1968-08by G-Tools 自分で言うのもなんだが、私は表向きには人当たりのよいフレンドリーな人間である。 ここ半年ほど接客のアルバイトを..
Weblog: オトナノトモ
Tracked: 2005-11-27 16:22