2005年10月19日

赤いずきんとつえで踊ろう!

4939029107つえつきばあさん
スズキ コージ
ビリケン出版 2000-06

by G-Tools


 この物語の出だしはこんな感じです。
あるごきげんな日 かなり 山おくの うしごやから
つえつきばあさんが ギイと 出てきました。

 あらあら、というまにどんどんつえつきばあさんが「つえつきばあさんたち」になるんです。


 そのつえつきばあさんたちはひとりひとりちがいます。スカートの柄やエプロン、ベストの柄が微妙に違います。顔だってそれなりに違います。つえつきばあさんの特徴は赤い頭巾と右手に握ったつえなのです。
 話がどうとかいうんじゃないのですね、これはもう。つえつきばあさんがギイとでてくる、つえつきばあさんたちがギイとでてくる、それがたまらないんです。あー、つえつきばあさんたちって、何なのかしら? 何でもいいけど、気になる。どんどんでてくる。それがたまらなく楽しいんです。

 ネタばれ?になるのかわかりませんが、感想をもう少し。↓マウスを置くと文字がでます。

 
 つえつきばあさんたちが連れ立っていくところ、それはなんと3年にいちどのつえ「つきばあさんまつり」だったんです! 「つえつきばあさんまつり」そのことばの響きに惹かれます。3年にいちど、なんですよ、3年にいちど。なかなかこうつえつきばあさんたちが一斉に集まり、村人と共に触れ合う機会なんてそうないんじゃないかしら? 奇妙なタッチのスズキコージの絵を見ていると、どんどんつえつきばあさんワールドに入り込んでしまいます。
 さて、このまつりのメインイベントは「つえつきおどり」なんです。またまた妙なおどりですが、つえつきばあさんたちが踊るをのみんなではやしたてて眺めるらしいんです。微妙に異なるつえつきばあさんたちがまた見ものです。
 そうしてまつりが終わってもどっていくと、また「つえつきばあさんたち」は「つえつきばあさん」に収束されるんです。何ともシュール。



 ちなみに、とあるサイトで赤ずきんちゃんの服を着た女の子が映っている写真をみた娘、

「あ、つえつきばあさんのふくだ!」

 そう言われてみれば、確かに……もしかして、赤ずきんが年をとったらつえつきばあさん? うーん、ありえる感じ。ずきんは必ず「赤」。そうなのかも。
 裏表紙の絵が一番お気に入りです。つえつきばあさんワールドでは必須の踊り、わたしも踊ってみたい。それには「つえつきばあさんスタイル」をしなくては、ね。赤いずきんをかぶって長いスカートにベスト。つえをもったら、ほら、あなたもつえつきばあさん。一緒にやってみませんか?

■『つえつきばあさん』に言及しているサイト
児童文学評論2000/9/25の記事
 
posted by kmy at 18:02| Comment(8) | TrackBack(1) | スズキコージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やります(笑)。
わたしはスズキコージさんは長新太さんと同じくらい手が出ない方でした。
上の子が小学校一年生の時に『ガラスめだまときんのつののヤギ』という絵本を読み聞かせて下さったおかあさんがいて、初めて「読んでみようかな」と思いました。
とあるかたのお話し会に行ったら『とさかにごはん』にすっかりハマり、そこからずぶずぶと・・・(笑)。
あの風貌にも惹かれてしまう作家です。
ワークショップも面白そうです。
Posted by ヤヤー at 2005年10月19日 21:45
つえつきばあさん、何かの発表会でやりたい気分です、といっても教えてもらって練習してもまったく踊りができない、と有名なわたしなのですけど。

はまりだすと、どんどん深みに入ってしまう絵です。
原画はある絵本美術館で見たことがありますが(常設のものだけ)、強烈ですねー。
子どものほうが楽しんでいるみたいところがあって、わたしも子どものころに出会っておきたかった、と思いつつ、今出会えた絵本を楽しく読んでいます。
Posted by kmy at 2005年10月20日 09:31
あー、私もいれてください!
つえつきばあさんが、ギイと出てくる…そうそう、この繰り返しがたまらないですよねー!!このまま10ページぐらい行っちゃって下さい、みたいな(笑)kmyさんが私の気持ちそのままに感じていたなんて、やっぱり♪という嬉しい納得感があります。
私もずーっとこの絵本の怪しさに惚れていて、いつか「アヤシイ絵本」カテゴリーで紹介するぞ!リストの中に、「エンソくん」と共に並んでいるのですが、最近は一冊紹介する毎にやたら話がヘヴィーに盛り上がるというか(ありがたいことなんですが)なかなか次の記事に取りかかれないのです。今もちょっとタイヘンなことになっていて、青息吐息です(笑)。

kmyさん、ここだけの話、最近のえほんうるふはちょっとカッコつけすぎな気がします。いい人ぶってるし、エラそーだし…と、ちょっと居心地悪くなってきました。読者を意識するようになっちゃったのかも?(ガーン!) 初心に返らねば〜!
Posted by えほんうるふ at 2005年10月21日 11:54
「つえつきばあさん 小屋から でてきて
つえつきおどりを さあ おどりましょ♪」
(アルプス一万尺の節で)
という感じで頭の中でつえつきばあさんまつり開催中です。一緒に踊って、踊り続けると、ふっきれるかも(笑)
えほんうるふさんのブログで紹介されるのを楽しみにしています。エンソくんも怪しさ全開ですよね。

えほんうるふさんの丁寧かつ個性的な絵本の感想と他のブログも研究している真摯な態度で、ファンも多いですよね。(わたしもその一人です)そうなると毎回の記事の注目度が高くて、コメントに対してのコメントも結構大変なのだと思います。人気がちょっと出るとそれまで気ままにやっていたはずなのに、読者を意識して「見えない期待」を感じて、そろそろ更新しないと、とか、この記事で大丈夫?なんて自分自身に重圧をかけたりしてしまったり、とハリーのファンサイトをやっていて感じました。。
実は読者ではなく、自分との戦い(あ、カッコつけすぎかも!)なのかも、なんて思います。読者の期待ってあってないようなもので、自分の中の折り合いをつけるのに心悩ませています。
(そろそろハリーのメルマガ出さなきゃーと思っているわたしのことです)

というわけで、つえつきおどり、ご一緒に♪
Posted by kmy at 2005年10月21日 15:46
kmyさん、こんにちは!

12、3歳のころ、『赤ずきんちゃん』のパロディを書くのにこっていた魔女さんです。『つえつきばあさん』、きゃ〜っ、これむっちゃ読みた〜い!!
この表紙の絵もサイコーだけど、中身もぜったいおもしろそ〜う♪♪ つえつきばあさんまつり、参加したいよぉ。
Posted by 本棚の魔女 at 2005年11月13日 00:39
本棚の魔女さん、こんにちは♪
つえつきばあさん、妙な雰囲気が気に入っている絵本です。つえつきばあさんまつりというそのことばだけでも惹かれてしまいます。スズキコージさんの絵だけでなく、不思議であやしい雰囲気のことばに想像が広がります。ご一緒につえつきばあさんまつりにでかけましょう!
Posted by kmy at 2005年11月13日 18:08
お待たせしました、オトナノトモにて「つえつきばあさんまつり」開催中です♪ お暇なときにどうぞお立ち寄り下さい。
Posted by えほんうるふ at 2006年09月30日 23:26
えほんうるふさん、「つえつきばあさんまつり」、参加しますので、よろしくお願いします♪ TBありがとうございました。これから拝見します。
Posted by kmy at 2006年10月02日 13:50
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