2005年09月25日

『チョコレート工場の秘密』その1――表紙が違う!

DSC00426.JPG
『チョコレート工場の秘密』
ロアルド・ダール作 田村 隆一訳 (てのり文庫 評論社 現在絶版です)


 話題の映画の原作です。先日妹が来たときに「持ってなかった?」と聞くので、「旧訳」だけど、ということで一日貸し出しました。妹は読めればどっちでもいいし、昔読んだような気がするけどすっかり忘れた。覚えているのはわたしがそういえば本を持っていて緑色のカバーだったということだけらしい。子どものころから本を買うといえば文庫派で、値段も安いし持ち運びに便利、というわけでハードカバーは買わなかった(買えなかったとも言う)。その後1988年に文庫で『チョコレート工場の秘密』が出たので迷わず買ったのが上の写真の本。

 本の書影はいつもbk1からお借りしているのだけど、わたしの持っている本の表紙と違うのが気になりました。(こちらに掲載の表紙写真は自分で撮影。使用については評論社に確認済みです)いつの間にかてのり文庫版の表紙が変わっていたんだ、知らなかった。しかも見たことのない絵が気になります。図書館で何度も借りたハードカバーの表紙もわたしが持っている文庫版と同じ絵だったはずなので、その表紙の違いばかり気になってしまいました。そこでオークションなどで出ている本を調べてみたところやっと判明。ハードカバーの緑色の表紙をはずすと、上の文庫版の絵が出てくるのです。近所の図書館で借りたとき(20年以上前)はこのカバーがなかったのか、はずしていたのかはわかりませんが、なじみの絵はこのイラストの表紙でした。
 しかし、てのり文庫の表紙が後で変わった理由がよくわかるような気がします。それは、この絵には主人公チャーリーが載っていない!から。チョコレートの大鍋をチェックしている人物はウィリー・ワンカ氏。その後にいるのがチャーリーのおじいさん。そして、肝心のチャーリーはといえば、ワンカ氏の左腕の後にひっそり見えている「腕一本」。ちょうどタイトルがある辺りにチャーリーがいるはずなんですよね。仕方ないので文庫の背表紙にチャーリーの顔が切り取られて収まっています。ちょうど集合写真の一部のように、撮影日に休んだ人と同様に四角い枠で載っています。これではあまりに主人公が不憫の感じがします。というわけで、カバーのイラストに変更になったのかもしれませんね。

オンライン書店ビーケーワン:チョコレート工場の秘密

こちらも現在絶版中 てのり文庫 旧訳
チャーリーが堂々主役の表紙に変更になっています。
 
 現在アマゾンのマーケットプレイスでは非常に高値(¥10,500)になっていて驚きました。うーん、こんなに高いのは今だけなのでしょうか。新訳はちらっと見ただけでまだ読んでいないんです。読み比べてみたいですが、買うか、借りて済ますか悩み中。

 次回「その2」(内容について)に続きます。

posted by kmy at 11:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。旧訳をお持ちなんですね、うっ羨ましいです。図書館でもなかなか見つけられなくて(涙)。旧訳が絶版なのはもったいないですよね〜。復刊されるといいなあ、と思ってます。
私は「秘密」とか「謎」とかそういう題名だと、それだけでワクワクしてしてしまいます。「チャーリーとチョコレート工場」だと、ちょっと寂しいなあ、やっぱり秘密じゃないとなあ、と思ってます。
また遊びにきます!

Posted by そらにつき at 2005年09月28日 00:36
そらにつきさん、コメントありがとうございます。
旧訳はかなり大昔の版なので、状態はあまりよくないのですが……。新訳と旧訳、両方あってもよいように思います。いろいろな訳を比べるというのも面白い気がします。(『星の王子さま』のように。まだ読んでませんが)
「秘密」「謎」ということばがタイトルにあるとそれだけでワクワクする、同感です! だから新訳でもタイトルは変更しなかったのでしょうね。定着しているとはいえ、やっぱりこのほうが惹かれるからでしょうね。(続編の題名は変更していたので、ちょっと意外でした)

Posted by kmy at 2005年09月28日 16:46
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