2005年08月20日

思い通りに夢を見る?

4309262317まさ夢いちじく
Chris Van Allsburg
河出書房新社 1994-09

by G-Tools

0395673461The Sweetest Fig
Chris Van Allsburg
Houghton Mifflin (Juv) 1993-10-25

by G-Tools



 表紙の通り、ちょっと頭が後退してきたおじさんのビボット氏。時間外の患者を決して親切心で治療してやったわけではないんです。もちろん、もう少し儲かるかな、という気持ち。だから、いちじくなんかもらっても、と怒って痛み止めもやらずに追い返しました。 歯医者の治療って痛いんですよね。この患者のおばあさんは歯を抜いたんですよ。いちじくじゃあ話にならないといって痛み止めをもらえなかった点にかなり同情しますが、とにかく、ビボット氏はいちじくをもらって食べるのです。すると見た夢が現実になってしまいます。夢でみたことが現実になる、楽しいようでこれがなかなか意識して夢をみるわけではありませんから、とんでもない結果になってしまいます。いちじくはもう一つ残っている、というわけで思い通りの夢を見てそれを現実のものとしようとビボット氏は念入りに計画してから夢をみようと思うのですが……。
 こんないちじくがあったら、どうでしょう? 欲しくなる? 見た夢が現実になるんです。ビボット氏は思い通りの夢を見れるように「数週間の間」策を練るのです。(いちじくってそんなに持たない気がする、というのはこの際置いておいたほうがよいかもしれません)実際にこんないちじくがあったら、どうしよう、と真剣に考えるのがまた楽しい。食べれば願いが叶う、というのなら簡単です。何を叶えてもらうかの選択はきっと本当に悩むと思いますが、それでもそれさえ決まれば願いが叶うのです。しかし、このいちじくは「見た夢がまさ夢になる」のです。普段意識してもしなくても、思った通りの夢をみたことってありますか? わたしは残念ながら一度もない気がします。こんな願いが夢で見れたら、こんなおいしいものを食べる夢をみたら楽しいのに、などと空想してみることがありますが、実際にみる夢は予測不可能のなんでこんな夢をみたんだろう?ということが多いです。
「なーんだ夢だったのか」というお話が多い中、夢で済まされないのがこの物語。今出回っているいちじくのなかにももしまさ夢いちじくがまぎれていたら? この絵本を読んだあとにいちじくを食べて夢をみてみたいものです。そうしたらもしかして……でも、やっぱり……どきどきしますね。
 ちょっと楽しい結末と地味なキャスト、ダークな色合いの素敵さが好きな絵本です。
posted by kmy at 17:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小さい頃、住んでいた家の、隣の家に、大層枝振りの良い立派ないちじくの木がありました。
隣の家の庭だというのに、毎日のように入りこみ、それこそ鈴なりのいちじくの木に、妹共々よじ登り、私たち姉妹も鈴なり状態で、いちじくを食べまくったという、かなり恥ずかしい記憶が御座います。
でも、どうやら、その時本当に遠慮なしに食べたので、一生分のいちじくを食べつくしてしまったらしく、今はちょっと苦手です。
それとも、神様にバチを当てられてるのでしょうか?
夢を見分ける技術も持ってはいませんが、いちじくを食するという時点で、悪夢を見そうな私です・・・。
Posted by ジーン at 2005年08月22日 15:05
一生分のいちじくを子どものころにというエピソード、なんだか面白いというか、わかる気がします。まさ夢をみるいちじく、ある意味悪夢をみるいちじくかもしれませんね。
それにしても、この本を読んだあと、いちじくがたべたくなって近くで買ってきたのですが、それほどすばらしい味ではなくて残念でしたが、その夜見た夢はどうも変な夢だったので、起きたときに妙にどきどきしました。まさか、これがまさ夢になったら、なんてことはないよね、と。
いちじくを食べて寝るのはちょっと気になってしまうくらい素敵な絵本ではあります(笑)
コメントありがとうございました♪ 
Posted by kmy at 2005年08月22日 19:22
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。