2007年08月10日

『輪廻の蛇』

4150104875輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫 SF 2)
ロバート A.ハインライン 矢野 徹
早川書房 1982-09

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 面白い!と思うと続けて同じ作者の似たような傾向がありそうな本を読んでしまいます。先に表題作「輪廻の蛇」をもう一度読もうと思って購入(しかし、すでに絶版。もちろん古本屋サイトで)。この中で気に入ったの「歪んだ家」です。これはいい♪

 建築家のティールは友人のベイリーに「4次元の家」を提案した。この理論で家を建てると一間の土地に八間の家が建つという。気の進まないベイリーを説き伏せ、この4次元の家が完成しベイリー夫妻とティールが中に入ってみると……ここからの展開にはぐっときますね。三田村信行の「ぼくは五階で」を思い出します。こちらが先に書かれているのですが、三田村作品はラストの暗さでどーんと落ちますが、ハインラインの展開はちょっと違う。おおらかな建築家ティールがいい味だしています。

 裏表紙に「トポロジーものの代表小説」とあります。どこにも行き着かない、どこもかしこも外側という世界が実在したらという設定がうまくできてオチがある小説でした。
 
posted by kmy at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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