2007年05月21日

"The Viewer"

1894965027The Viewer
Shaun Tan
Simply Read Books 2003-12

by G-Tools




 キーワードは"curious"。主人公のトリスタンは生まれたころから"curious"で、少年になるとゴミ捨て場に出かけては宝探しをするようになる。そこで見つけた"curious box"。開けてみると――。


 中身はさまざまなものが入っており、トリスタンの好奇心を刺激する。ちょうど箱のふたの絵が右ページに描かれ、それをめくること=ふたを開けることになり、箱の中身が見開きいっぱいに描かれています。望遠鏡のようなもの、羽根ペン、皮のベルトで縛った本のようなもの、小箱、レンズのようなもの、古い道具のような何か。ひとつひとつにわくわくします。その中でも目を引いたのが"Viewer"。目と口のような感じがあって、人の顔のようにも見えるその道具はディスクを入れてボタンを押すと、覗いた穴からスライドが見えるというものです。その表面は氷のように冷たく、ボタンの音は不吉に響くのです。この道具を通して見えたものはただのスライドではなかった!

 このディスクの中身をひとつひとつじっくり見ていると、どきどきする。緊張するような、怖いもの見たさ。とても"curious"。そしてラストも"curious"! 一つ一つ丁寧に描かれた絵と共に、文章が不気味な感じで伝わってきて、音、熱、風なども感じるような、そういう気がします。トリスタンと同じく、惹きこまれてしまう――。少々怖い結末。

 挿絵のShaun Tan氏の絵がとても気に入ってしまい、内容が読めるかどうか気にしながら買ってしまった一冊。英語は平易でほっとしました(笑)絵を見るだけでなく、絵と本文と、同時にどきどきしながらその世界に入り込んでしまう作品です。

Shaun Tan氏のサイト
こちらで出版されている絵本の中身がいくつか見れます。サイトの不思議な生き物もかわいい。


posted by kmy at 15:22| Comment(8) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはまた面白そうな絵本ですね。
それに、好みの絵柄です。
"The Arrival"なんて、翻訳されてませんでしたっけ?

っと、途中でほかのサイトに飛んだらアニメが観られて帰って来れなくなりそうです(笑)。
活動にも注目の作家さんだったのですね♪
Posted by ヤヤー at 2007年05月21日 21:08
ヤヤーさん
"The Arrival"はいいですよ〜。記事にしようと計画中。最近のお気に入りの画家さんです。
この絵本は結構怖いのが気に入っています。
オールズバーグにテイストが似ている感じがします。
"The Arrival"はセピア色で。
翻訳は『レッドツリー』のみのようなのですが、いろいろ出てくるかも、と勝手に思っています。
Posted by kmy at 2007年05月22日 09:21
面白そう!ぜひ図書室にもおきたい、と
思ったのですが、洋書だったんですね。
子どもが読めるような英語なら、教材にも
なりそうですが・・・。

ところで、図々しいお願いなのですが、
ちょっと教えていただきたいことがあるのです。
kmyさんの記事中に、Amazonの画像が取り込まれていて、それをクリックすると、Amazonのページにジャンプしますよね。
それは、一体どういう風にすればできるのでしょうか?他の方のブログを見ても、よくそういう形で本が紹介されていますが、何度頭をひねってみてもわからないのです。恥ずかしながら・・・。
すみません。よろしくご指導お願いします!!
Posted by Helenaヘレナ at 2007年05月24日 15:30
ヘレナさん
ショーン・タンさんの絵本は一冊だけ翻訳が出ていますが(『レッドツリー』)、ちょっとテイストが違うな、と思いました。
この絵本はどきどきして、ちょっと怖い。翻訳が出ればいいかも、と思います。

Amazonへのリンクの貼りかたですが、アソシエイト・プログラム(アフィリエイト)というところに行きます。↓
http://affiliate.amazon.co.jp/gp/associates/join/main.html
そこで登録をすると一応審査がありますが、特に難しいものではないので、すぐに承認されます。
再度サインアップしてAmazonから個別商品のリンクを作ることもできますが、デザインが限られるので、わたしはG-Toolを使っています。
アカウントを覚えておいて(abcd-22のような形になります)G-Tool↓でリンクを作成します。
http://www.goodpic.com/mt/aws/
商品を検索して出てきたら、ブログで感想を書くをクリックして、上のタブでデザインが選べるので選んで自分のアカウントを入れると自動的にリンクが作成できます。
それを記事作成時にコピー&ペーストすると、上のような感じになります。
言葉で書くよりサイトに行って見るとわかるので、Amazonでアカウント、その後リンク作成を実際にやってみてくださいね。
Posted by kmy at 2007年05月24日 16:26
こんばんは。横レス失礼します。
もしもfc2ブログの方でしたら、管理者画面の「環境設定」→「マイショップの管理」でAmazon商品を紹介できるようになっています。私はこういったすでに設定されている機能に頼りっきりなので、ご自分でサイト作成しておられる方はすごいなあ、と思っています。
Posted by 果穂 at 2007年05月24日 20:24
果穂さん、ありがとうございます。
FC2はいろいろなテンプレートがあって、自由度も高いと思っていましたが、機能も充実しているようですね。
Seasaaにもアマゾンへのリンクを作成できる機能があるのですが、検索で出るものが制限されるので(ペーパーバック、ハードカバーのどちらかしか出ないなど)、G-Toolを利用していますが、こういうものを作れる方は本当に凄い!と思います。
Posted by kmy at 2007年05月25日 15:00
kmyさん、ありがとうございます!!!
早速今日の記事に載せてみました。
kmyさんの言葉通りやってみたら、
スンナリ出来て感激!です。
やっぱり自分じゃとても発見できなかったと
思います。勇気を出して尋ねてみてよかった。
これからも、いろいろ教えてくださいませ。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年05月25日 16:08
ヘレナさん
記事拝見してきました!
個別の本の紹介だと写真を撮る手間が省けるので楽ではないかと思います。
図書館風景やテーマなどはやはり全景があったほうが面白いと思ってみています。
基本的なことなら幾分かわかりますので、お答えできる範囲で答えますので、お気軽に♪
Posted by kmy at 2007年05月26日 18:33
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