2005年06月06日

どんなきぶん?

 「今まで出会うことのなかった人と出会うことができる」それがネットです。それがネットの魅力だった時代もありました。 先日、別ブログで目にした書き込みとその意識にはびっくりしました。最初のコメントは「○○っていいですね」とやんわりした調子でのコメント、その一分後に書き込まれたコメントは「このホームページ、うざい」とのこと。ハンドルも記入していない名無しさんですが、同一IPのほぼ同時刻、同じ人物と思わざるを得ません。漢字の変換の様子を見る限り、子どもなのでしょう。手軽な娯楽として、遊びのひとつくらいにしか思っていない様子。仲間うちの会話そのままの調子での書き込み、気に入らなければ気に入らないと書き捨てていく意識。誰だかはっきりわからないからこそできるいたずら気分の使い方。サイトやブログを持っていたからこその出会い、思いがけない出会いです。
 個人サイトに対して「面白くない」「つまらない」と思うのは全然構わないわけです。誰もが均質な価値観を持っているわけではないですから。わたしのサイトが嫌いならそれでいいのです。だからといって、コメント欄はそれを書く場所でしょうか。自分の価値観の押し付け、嫌悪感の表明を行なう場でしょうか。判断力に欠ける子どもがネットで暴言を書き捨てていくことにはいつも頭を悩ませます。
 結局のところ、サイトを削除するわけではなく、そのコメントに応えるわけではなく、コメントを削除しただけです。たとえ何か返答をしたとしても、信頼関係のない他人に言われたことを素直に聞くとは思えないし、伝えられるのかはわからない。そうした管理人の小言をどれだけ真剣に受け止めてくれるかはわからない。――ただ、あなたのコメントは削除に値しました、ということだけしか伝えられない。

 そんなどんよりした「きぶん」を吹きとばす絵本。

4834017648どんなきぶん?
サクストン フライマン ユースト エルファーズ
福音館書店 2001-11

by G-Tools


 
 「きみきみ どんな きぶん?」
 

 そう聞かれたオレンジが「にやっ」と笑いながら答えます。りんごやオレンジ、キウイにたまねぎたちが、人間味あふれた表情でこちらを見たり、目をそらしたりして、問いかけたり答えたり。新鮮な野菜や果物たちに見つめられて、また「しんせんなきぶん」に戻っていくような気がします。
 「ながーく まって まちわびても
  さいごに じぶんの こころが
  わかってもらえたとき
  それは さいこうの きぶん」


 そう、それは最高の気分。伝わることを願って。

 追記:ひとつ気になるのはこのページの「ジーン」としている彼の正体は何の果物かということです。瓜科に見えるのだけど……。


posted by kmy at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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