2007年03月25日

人形劇と即興劇

 保育園の親子で参加する年度末の慰労会。名古屋の人形劇の一座に来てもらいます。子どもたちも大喜び♪
 次々と現れ、変化する人形たち。手の込んだ作りの楽器や背景、動く仕掛けに驚き、歓声が上がります。こうした間近で観る人形劇は、演じている人と観客が一体となって「場」を作りあげるから楽しい、と感じます。テレビでやっているものは本当に「人形だけ」の人形劇ですが、公演に来てくれる劇は人形と役者と観客と、全てが関わって、お互いに顔の見え、そのどれもが必要な要素となって出来上がっていました。
 さて、その後はみんなでお昼を食べて(お弁当ですが)、子どものちょっとした発表があるのですが、昨年、なぜか親が劇をやらされることになり、この即席の試みが受けたといえば受けたので、今年もやるらしい、と思いきや、

「今年はくじ引きで配役を決めます。くじが当たった人だけ残ってこれから練習します」

とのこと。折りたたんだ紙が入った箱が回ってきて、くじを引きました。白紙なら観客、書いてあればその役をやることに。何も書いてありませんように。祈りながら引いたその紙には――。

「フラミンゴ」

 がくっ! 当たってしまった〜。いや、はずれたというべきか。とにかく劇に出演する羽目になってしまいました。そして役名はフラミンゴ。フラミンゴは全部で5羽いました。馬が3頭、きつねが3匹、かにが2匹、それにおじいさんとおばあさん、孫が2人いました。
 で、演目ですが、基本は「おおきなかぶ」ですが、アレンジされています。おじいさんがかぶを引っ張りますが抜けません。おばあさんを呼んで来ます。でも抜けません。衣装はどこから出てきたのかもんぺに手ぬぐい。これを着るだけでかなり恥ずかしいのでは? 孫を呼んで来ます。ただの孫ではありません。今年運動会で踊った「少年少女冒険隊」という歌の子どもで、迷彩のバンダナに手作りサングラスをかけさせられました。役をやるのは保護者の中でも年配のお父さん。そして馬とフラミンゴ。こちらは『かたあしだちょうのエルフ』から。これは昨年の劇で今の年長児が演じた役なのです。その次に呼ばれるのはきつね。ただのきつねではありません。名前は紺三郎。『雪わたり』に登場するきつね。これも年長児が今年の劇で演じた役なのです。というわけで、卒園児の思い出のシーンを交えた「おおきなかぶ」の劇が即興で完成。なぜかそのときに使った曲のテープやベルなども用意されています。「かぶをひっぱるおじ〜いさん〜」と歌に合わせながら先生が演技指導。「おじいさんはそこで顔を前に向けて」とか「馬はパカラって言いながら走って出てきて」などなど。そしてフラミンゴ。「曲に合わせて踊ってください」だって! わたしはリズム感がなく、ダンスが非常に苦手。以前にもとある踊りの余興の練習で、「kmyさんは練習に来ても来なくても踊れない」と言われたくらいひどいんです。よりによってダンスか……。みようみまねでバレエ調の踊りを練習――右と左がよくわからなくなる。何度やっても忘れる。とりあえず、隣の人を見てどうにかするか……と。紺三郎は「幻燈会に来て下さい」のせりふとともに決めポーズ。かには歌舞伎調でせりふとポーズ。よりによって踊りがあるやつに当たっちゃった〜。一番苦手なのに。
 さて、一通りの役別練習が終わってほっとしたのも束の間、先生が言いました。

「さて、かぶが抜けたのでみんなでかぶパーティーをしました」

 ミュージック、スタート! この曲は! 『雪わたり』の劇中できつねに招待された子どもたちがきつねと一緒にワルツを踊る場面(保育園オリジナルの演出です)がありましたが、その曲だったのです。

「はい、ではおじいさんとおばあさんから。最初に挨拶、右、右、左、左ね」

 かぶが抜けたあとに、ワルツを「踊る」! 正直きついです。かなりひどいダンスパーティーですが、これを踊って終了です。ふう、ため息。練習だけでかなり疲れました。

 練習が済んだところでお昼ご飯。談笑しながら食べて、子どもけんだま、コマ回しなどを眺めていたらふっと思い出しました。もうすぐ出番だった!
 いよいよ本番。言われたように順に出て行きます。出て行くたびに笑い声。わたしも笑って眺めたかったな、と思いつつ、踊りなんてすっかり忘れてしまいました。かに役のIさんに「ええっと、どうだったっけ?」と聞くとこうこうこうして、こう、と踊ってくれました。すごいね、他人のパートも覚えられるって。一瞬で忘れてしまいます。
 即興劇がはじまり、はじまり! 一人出て行くたびに大爆笑。フラミンゴもスカート風の腰巻を巻いて男性3人、女性2人の鮮やかな?揃わぬ踊りに笑いが飛び交います。そしてラスト。終わったと思いきや「ワルツ」。そして幕が降り……いえ、幕はありませんでしたので、みんなでご挨拶。ちょっとした舞台風の挨拶で締めくくられました。
 どどっとこれで疲れました。家族の感想は「踊りはかなりひどかった」だそうです。まあ、予想通りでした。


posted by kmy at 17:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kmyさん、お疲れさまでした。
でも楽しそうだなぁ。
こういうとき、絶対にイヤって固辞して座を白けさせるひととかもいるのに、楽しいことがいちばんだってみんなわかってるんですね。
おとなだなぁ。

それにしてもうまく思い出と絡めて、誰もが知ってるお話をまとめましたね!
先生がたもさすがです♪

Posted by ヤヤー at 2007年03月27日 01:11
ヤヤーさん
嫌というか、本当に苦手なのですが、それが笑いを生み出すのですよね。
そつなくうまいと逆に面白くない。
先生はこういうのがうまいな〜といつも思います。
保育士さんというのは、絵も、裁縫も、音楽も、いろいろな面である程度こなせないといけないですね。
うちの園は畑や田んぼに飯盒炊きもするので、かなり大変かと思いますが、それだけにしっかり出来上がると本当に凄い!と思います。
Posted by kmy at 2007年03月27日 10:02
失礼ながら、読んでいて笑ってしまいました〜(笑)いやー、kmyさん本当にお疲れさまです!

私ももしこういうのに当たったら絶対無理!
というタイプですが、kmyさんは楽しかったとは言えなくても(笑)楽しんでくれた人が
いたから良かったとしましょう♪

ここでも笑ってくれた人がいた、それなら
良い・・ですよね?(笑)

それにしても、kmyさんの「フラミンゴ」
私も見たかった気がします!(笑)
Posted by みずき at 2007年03月30日 05:38
みずきさん
いやー、わたしも無理があります。
そつなくうまい人がやるのではなく、かなり無理のある人がやったりするところに味がでるらしいです。
楽しんでくれた人がいるのと、こういう場にはいってしまったらあきらめて浸かるのが正解ではないかとおもっています。
フラミンゴ、ひどいですよ(笑)
二度と見せられません〜。
Posted by kmy at 2007年03月30日 11:17
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