2007年02月25日

『影の縫製機』

4860951492影の縫製機
ビネッテ・シュレーダー 酒寄 進一
長崎出版 2006-12-11

by G-Tools



 「エンデ絶頂期の傑作、待望の邦訳出版」と帯にあり、初回限定の青色箱と通常版の茶色箱のものがあるそうですが、図書館で借りてきたので通常版。上記のものとは絵が違います。クロス張り、箔押し、使われている紙も銀色のようなグレー。本そのものが素敵♪

 挿絵はビネッテ・シュレーダー。『満月の夜の伝説』(岩波書店)でも同じくエンデと組んで幻想的な絵本(かなり大きい本で驚きます)に仕上がっていましたが、こちらは幻想的というよりシュール。ペン画で書かれた(と思う)黒一色で表現されている挿絵は不気味で不思議。独特の世界を描き出す文章のフォントや配置にまで凝っていて、現実から別世界へ入り込んでいくような印象を与えます。とても不思議なことを描いているようで、心の中の何かを刺激して、現実世界のこと、個人的なことを思い出させます。不思議なもので、ある物語を読むと物語と現実の自分の出来事や想いとは何も共通点があるようには思えないのに、なぜかいろいろなことが巡ってきます。この本もそんな感じです。


posted by kmy at 12:40| Comment(4) | TrackBack(1) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、先を越されてしまいました(笑)。
わたしはエンデを読破したことがないので、シュレーダーのほうから攻めようと準備していましたが、なかなか形にならなくて。

いかようにも受け取れるところが、この本の魅力ではないかと思っています。
1,500円ほどのギフト券があったので、購入しました。
ええ。自慢できる青のクロス張りです(笑)。
図書館で実物を見る機会があって、これなら蔵書にしてもかっこいいという不純な動機でした。
綱渡りのシーンなんかが出て来て、ねえ、やっぱり気になる本でした。
Posted by ヤヤー at 2007年02月26日 20:40
ヤヤーさん
やはり購入されたのですね。似たような傾向があると思いましたが、わたしもエンデはあまり読んでないんです。雰囲気が気に入ってしまって、『はてしない物語』はハードカバーを買い、あまり読まないので『モモ』とセットで妹にあげてしまいましたが、やっぱりまた『はてしない物語』を買ってしまいました。あのクロス張りの本、手触りがいいんですよね。二色に分けた文字もいい感じで。
綱渡りのシーン、いい感じに飛躍していきますよね。モノクロの絵だからいいな、と思います。
以前ご紹介の『綱渡りの男』はまだ結局未読ですが、読みたいと思っています。
図書館で借りただけなのですが、欲しくなる装丁ですよね。うーん、悩む!
Posted by kmy at 2007年02月27日 17:38
kmyさん、装丁がいい本って、買いたくなっちゃいますね。
手触りとか、色や、挿絵とか、文字だけでは表せないニュアンスが大事です。やはり、昔の人間なんでしょうか。

ましてや、エンデの作品となれば、買うっきゃない!
でも、kmyさんの紹介される本に、あんまりありつけないんですよ、なぜか!
ネットでさがせばいいのかしら・・・?
Posted by noel at 2007年02月27日 19:44
noelさん
装丁がいい本というのは特別ですよね。
ときどき触りたくなる、めくりたくなる、そういうつくりに感動します。
中身ももちろんですが、置いておきたくなる本です。
地方住まいなので、あまり大きい書店がなくて、ベストセラーではない本はわたしもあまり手にとって見る機会がなく、図書館にあればラッキー!なのですが、蔵書も少なかったりして。
Amazonは検索した本と似たような傾向の本を表示するので、全然知らない本に当たったりすると気になったりします。
紹介している本は品切れ・絶版本も多いので、そういう意味でも見かけないかも(大汗)
Posted by kmy at 2007年02月28日 14:24
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『影の縫製機』
Excerpt: 「拍手をどうぞ。」, 2007/4/30 この本を買ったひとは、おそらくエンデのファンの方がほとんどではないでしょうか。 でもごめんなさい。 わたしはシュレーダーの絵が見たくて買いました。..
Weblog: おかめはちもく。
Tracked: 2007-05-01 08:12
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