2007年01月22日

『わかったさん』シリーズ

4251037510わかったさんのクッキー (わかったさんのおかしシリーズ)
寺村 輝夫
あかね書房 1987-12

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『わかったさんのクッキー』
寺村輝夫作 永井郁子絵 あかね書房

 子どものころ、寺村輝夫の本が大好きでした。王さまシリーズ、昔話、当時棚にびっしり並んでいた『寺村輝夫全集』も借りた気がします。それでも、このシリーズは87年発行とあって、小学生ではなかったわたしは読むことなく今に至ってしまいましたが、娘が借りてきたので、一緒になって読んでいました。「わかったさん」シリーズは実際にレシピがついていてお菓子が作れるようになっています。内容はクリーニング屋のわかったさんという女の子がなぜか不思議な世界に行ってしまい、お菓子を作るというものです。
 読み終わって「クッキー、作ってみようよ」と言うので、材料はそろっているし、やってみようかなと思い、アイスボックスクッキーを作ったのです。なかなかおいしくできました。
 その後で、また本をめくって見ていたら――この絵は! めがねにひげ面、子どものころから見覚えのある顔でした。
「ねえ、ここに寺村輝夫がいるよ」

と、言いながら巻末の写真を見せました。

「ほんとだー!」

 娘、大喜びです。確かに写真と同じ顔。永井郁子さんの遊び心なのでしょうね。寺村氏が挿絵の中に一箇所だけ登場していました。それならば、他の本にもいるかも、と言い出したのは娘です。先日図書館に行ったときに『わかったさんのクレープ』を借りてきました。本を読むより先に挿絵を見て探しています。あ、いたいた! だったら、別の本でもいるかも。

「学校の図書館にあったはずから、借りてくるね」

 『わかったさんのアップルパイ』と『わかったさんのシュークリーム』を借りて帰ってきました。そういえば『シュークリーム』は前に借りたことがあったけど、気がつかなかったよね、いるかな? いたいた! 『シュークリーム』のほうはちょっと難しかった! 意外と気がつかないものです。ちゃんとコック姿で大きく登場していたのに。

「これじゃあ『寺村輝夫を探せ!』になっちゃうよ。でも、探すの楽しいね!」

と、言っていました。ときどき、娘は「てらむらてるお」を「てらむらてらお」だったかどうかと聞くことがあります。名前も面白いそうです。

「きっと、作家になる前はお菓子職人だったんじゃない?」

 それは……わたしが子どものころから作家だったとは思いますが。コック姿が妙に似合っている挿絵があったので、そんなことも言っていました。
 明日返して、『ホットケーキ』と『プリン』を借りてきて寺村輝夫を探すと張り切っていました。アップルパイとシュークリームは作らなくていいそうですが、クレープだけは実際に作るつもりらしいです。ちなみに、この本によると2月2日がクレープの日と書いてあるので、その日に作ると決めていました。
posted by kmy at 20:56| Comment(7) | TrackBack(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわあー なつかしい!といってもそう昔のことではないのですが 長女(5年生)が低学年の頃はまってましたねえ やっぱり。でも寺村氏には気がつかなかったなあ ちょっと悔しい。
・・・その長女、きのう熱をだして今日は念のために学校をお休み。きのう私がかりてきた柏葉さんの「りんご畑の特別列車」夢中です。「おもしろすぎて 読み終えたくない!」そうです。
Posted by めぐりん at 2007年01月22日 21:35
このシリーズ、うちの子たちの同級生の女の子たちにも大人気でした♪
寺村輝夫さんも登場していたとは。
まるで『怪傑ゾロリ』シリーズみたいですね(笑)。
こういうちょこっとした仕掛けに気がつくと、子どもたちってどんどん読んでしまうのかも。
内容だけでも面白いのに、芸が細かいですよね。
こういう、読者を楽しませてくれる本って大好きです♪

2月2日、楽しみですね。
Posted by ヤヤー at 2007年01月22日 23:50
めぐりんさん、娘さんは柏葉幸子さんの作品が気に入っているようですよね。わたしはこの本、読んだこと、まだないので、娘さんのレビューを参考に今度読みたいと思っています。
『わかったさん』のような本と言うのはやはり低学年向けというか、大人になってから感動するものとは少し違うと思いました。でも、そういう時期だからこそ楽しめる本という部類に入るのではないか?とふと思います。
地図にも遊びがあって楽しめました。こういう本を見ると、本の作り手の気持ちが伝わってくるような気がします。

ヤヤーさん、『かいけつゾロリ』あまり読んだことがありません〜。子どもがたまに借りてきたりしていますが、小学生低学年向けのシリーズって手に取りにくい部類かも、と思いました。『ゾロリ』にもこういう楽しみがあるんですね。全然知りませんでした。今度チェックしてみようかと思います。どんな仕掛けか、うーん、わかるかなあ〜?
筋とは無関係におまけのようなものがついている本、好きです♪
『バムケロ』とか村上春樹氏の羊男なんかはわくわくします。
Posted by kmy at 2007年01月23日 19:11
うわぁー懐かしい!と
嬉しくなってしまいました♪
私はリアルタイムで読んでいた
世代ですよ〜kmyさん!(笑)。

思えば、ショートケーキとシュークリーム(だったかな?)とかはまだ家にあるような。
確かに読むたび食べたくなった気がしてました♪
特にホットケーキとかね。簡単なの(笑)
でも・・寺村さんには気付かなかった!
今からでも探してみたいですね〜。
味のある
コックさんが登場していた覚えはあるんだけど、それなのかな?(笑)

どうでもいいですが、
私が印象的だったのはショートケーキに出てくる、クリーニングを
頼む「三つ編みの美少女」!
あの子の挿し絵は今も鮮明に思い出せます。
開いてみたいなぁ。

やっぱりわかったさんの方が、
お菓子ってこともあって「こまったさん」より好きでした。
でも、「王さま」シリーズと作者が一緒だったとは忘れてたかも。ぼくは王さまも
何度も読んだ気がします〜。世界一の
オムレツの話とか(笑)。
やっぱり、子どものうちに鮮明に憶えてるのは
「おいしそうな食べ物」だったりするんですよね。これ、大事かも。
おいしそうなものが出てくる
(お菓子の国の話とか)は無条件に好きでした♪(笑)

あと「いたずらまじょ子」シリーズとかも好きだったなぁ・・。
あんまり読んではいなかったんだけど、印象的だったのは「りえの旅」シリーズ。
(りえの海の旅は持っています)淡い挿し絵に、王道の異世界ファンタジーの世界にすごく惹かれました。
今でも素直に憧れるファンタジーの形です。

有名でなくても、子ども時代にしか楽しさがわからなくても。やっぱり、
その時代だからこそ味わえる本、というのはありますね。
しみじみ実感しました。こういうのも大事なんだって!
Nちゃん、今のうちに色々読んでおいてね★

柏葉さんの他の本も私も読みたいな〜。
柏葉さんの本なら、今でも素直に楽しんでしまうはず。

懐かしいシリーズの話題に盛り上がって
語りすぎてしまいました!また何か再読したら
教えてくださいね♪

時間があったら寺村さん探してみます(笑)。
Posted by みずき at 2007年01月24日 11:38
みずきさん、『わかったさん』『こまったさん』の発行と共に読んでいたのですね〜。ちょっと羨ましいです。
低学年向けというか、やっぱり大人になってもいいな、というよりは「懐かしい」気持ちで残るものかも、と思います。『いたずらまじょ子』も借りてきていました。わたしは未読です。
『りえの旅』は知りませんでした。今、絶版のようですね。また図書館で探してみたいと思います。検索しても画像がなかったのでどんなのかな、と気になります。
『ショートケーキ』はまだ読んでいないのです。どんな寺村さんが出ているか楽しみです。巻末に写真もありますし、一箇所しか出てこない(説明もなく、ちょっとしたところとか、飾りっぽくとかで出ています)ので、見ればこれだ!ってわかります。
柏葉さんの本は大人になってもいいですよね。持っているのは少ないのですけど、ときどき思い出したりします。
Posted by kmy at 2007年01月24日 16:32
コメント、とても楽しく拝読いたしました。私も寺村輝夫をさがせ!をしてしまいました。お嬢様によろしく!
Posted by 永井郁子 at 2007年02月03日 05:25
永井郁子さん、コメントありがとうございます! 
2月2日のクレープの日もわかったさんのお世話になりながら作りました。失敗なくおいしいものができ、娘も喜んで「今日はクレープ会をしました」と宿題の日記に書いていました。
「寺村輝夫を探せ!」はショートケーキの難易度が高くて、何日もかかりました。まさかそんなところにいるとは、と親子ともども驚きました。
Posted by kmy at 2007年02月03日 20:09
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