2013年01月26日

ひめねずみとガラスのストーブ



今日は寒くて、夕方まで雪降りだった。さらさらの粉雪で、風も強く、いつもと違った積もり方をする。車と車の間、屋根の重なるところ、石垣の脇など、吹き溜まりになっている。全然雪がないところもあれば、膝下まで吹きつけて積ってるところもある。


 寒い日にほっと暖めるストーブのお話。安房直子さんの物語はだいたい読んでいるものの、絵本で読むことは殆どなかった気がする。降矢ななさんの重厚な感じのタッチが本当によくあっている。

 寒い日にガラスのストーブを買った風の子フーは、ひめねずみと出会って、ストーブを囲み楽しい時間を過ごす。お茶を飲んだり、焼きリンゴをたべたり。そんなある日、北の国から来た風の女の子に出会い、フーは北の国へ行ってみたくなる……。

 描写が素敵。ガラスのストーブ、みかん色の火。その寒い季節の暖かい場面の挿絵とてもきれい。そのストーブにあたってみたいな、ひめねずみとのお茶が飲みたいなと思う。
 しかし、その暖かさから、フーの旅立ちでまた違う気持ちを呼び起こす。フーとひめねずみの別れ。新しい世界へ出ていく人を見送る気持ち。残されるものの寂しさ。そしてフーは帰ってきたけども、ストーブは同じでも以前とは違う場所になってしまっている。ひめねずみはいるけども、あの時のひめねずみはいない。もうもとのようなストーブを囲む時間はなくなってしまった。
 フーは出ていくときは、残されるものの寂しさを考えなかったと思う。ただだ新しい世界が楽しみで。戻ってきたときに、今度は残されてしまった寂しさを知る。その気持ちが、昔、自分もフーのようだったと思い出した。誰かと出会い、別れることを思い出す物語。絵も話に合っています。
posted by kmy at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 安房直子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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