2005年04月21日

ことばがでてこない、そんなときに。

 物語の魅力を伝えるのは物語を読むよりも難しい……。下手なレビューを何度も何度も書き直してみるけれど、前に書いたものほどうまくなっているとは言い難い。どうもわたしは本の重要なネタをさらりとよけ、それでいて「読んだらどうなるんだろう?」と思わせるような、そんな素敵な記事を書くことは向いていないと今さらながらに確認したところである。「この本読んでみて」ではなく、「この本読んだので」という記事を書くほうが向いているようだ。結局先日書いた記事は失敗だったと思う。 好きだとか、いいなっていう気持ちははっきりしているのに、何がどうよくて、どう好きかという説明というのは本当にむずかしくて、ことばに出してはっきりさせようとすると、ますます何か違うものになってしまう。無理にことばを書きつけようとしても、どんどんことばが遠くへ離れてしまっていくことがある。そういう日にはこの絵本。
068810990XFree Fall
David Wiesner
Mulberry Books 1991-09

by G-Tools


 物語はある少年の夢。この絵本は一枚絵になっていて、夢の世界を旅しているような気分になる。この絵本には文章はないのに、読み(見)ながら、その絵が伝えることを感じとることができ、次の場面への変化の様子を比べるのも楽しい。この絵本を見ていると、ことばに頼らない感覚が心地よい。

 ことばで感じる世界がある。ことばがなくても感じる世界がある。自分の中で特別と分類されていくものがあることははっきりとわかるのに、そのことを言語化して出力するのは困難極まれリ、と、いつも思う。


posted by kmy at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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