2005年04月19日

ホームページは「家」じゃない!

 数年ほどホームページを運営している。始めたころと今とでは、ずいぶん自分の意識も違うように思えるし、おそらく見てくれている人もだいぶ変わっていると思う。ホームページという言い方は「家」を連想させるが、「家」とはまったく違う。
 はじめたのは、とにかく自分が思っていること、考えていることを何か現わしたいという気持ちから。しかも、ただ、書いてみたいのではなく、誰かに読んでもらいたいと思って書いてみる。そして自分には足りないデザイン的センスはあちこちから借りてきて、雰囲気作りをする。ホームページと言いながらも、その実、自分の家とはだいぶ違うと思う。家というよりはお店といったほうがよい。誰でも見ることができる。気に入れば書き込みやメールという対価を支払うこともできる。そのまま立ち去ることもできる。

 自分のサイトだから、自分の思うように書き、思うようにやってみたいと思うもの。けれども、ページを公開するというのはもともと見られるためにすることであって、見られていることを意識しないで作るのは難しい。ホームページを「開く」「運営する」ということばに示されている通り、そういうものなのだ。自分の住んでいる家を「開いたり」「運営する」とは言わない。その意味でもやっぱり一種のお店だと思う。
 お店と同様にお客が集まりにぎわうという楽しみを持つ。しかし、あんまりにぎわってくるとまたまた気になることがでてくるものなのだ。最初は自分の中から自然発生的に出てきたような思いつきを書いて満足しながら、お客も同時に楽しんでいく。お客さんが支払った対価はアクセス数という形で具体的に現われていく。だから「アクセス数を稼ぐ」って表現になるのだろう。そして、店主も稼ぎが気になりだしたりする。

 お客は次回から「何か面白いこと」を期待してやってくる。果たして面白いことは見つけれられるであろうか? そして店主であるサイト管理人はだんだんとお客の満足するような商品は何だろう?と考えてみたりする。ネタという商品を探してあくせくしたりする。そのうちお客さんの満足するようなネタが見つからないような気がして、だんだんとお店について悩んだりする。お客の目が気になりだして、置きたい商品を並べてみるか(つまり、自分の書きたいものを書いてみるか)、お客の喜びそうな商品を仕入れるか(自分の興味よりも面白いと思われるようなネタを選ぶか)で揺れる。きっちりした会計(いわゆるアクセス解析)をしようかと考えたりもする。お店は何でも屋よりも専門店のほうが人気が高かったりもする。だから商品は厳選し、あまり関連のないものは置かないようにしてみたりする。

 でもあるとき、ふっと「自分が置きたいものって何だろう」と気になってしまった。もちろん、お店においてあるものも好きなことは確かだけども、少しだけがんばって仕入れていることもある。商品のためのお店ではなく、お店のための商品を探していることもある。その逆に、お店に置けない商品も見つかるときがある。それはどこに置こう?お店(ホームページ)には置けないような、それでいて誰かに聞いてもらいたいような、そんなことをここに並べている。
posted by kmy at 10:38| Comment(4) | TrackBack(0) | PCとネットと、ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。ようやくゆっくりコメントできそうです。

kmyさんがこちらのブログでお書きになっていることは、私にとってとてもタイムリーかつ興味深いことばかりで、いちいちコメントをつけたいぐらいです。手始めに、こちらから。

今私のサイトのアクセス数は30〜50ぐらい(seesaaの解析は妙に甘くて、訪問者が一日80〜120人)なんですが、未だにアクセス数を稼ぐって意識がまるでなくて、むしろこれ以上増えるのはちょっと・・なんて思ってる自分がいます。
自分のところをお店に例えると、頑固オヤジのラーメン屋かな(笑)。自己満足だってことを認識しつつ、ひたすら自己流を貫いてます。お客様にはもちろん感謝しているんだけれども、客商売に不可欠なサービス精神が著しく欠如してますので、たまたまその味にハマッてくれた奇特なマニア客しか残らないという状況ですが、自分としてはこれぞ狙い通りのストレスフリー環境なのです。儲け度外視でひたすら趣味に走る経営、つまりオトナの道楽ですわ〜。


Posted by えほんうるふ at 2005年05月25日 01:45
えほんうるふさん、コメントありがとうございます。
誰かに読んでもらえれば、と思いながら、読んでもらえるような記事が書けるのかな、と意識の中でなかなか折り合いがつかないこともあったりします。(まだまだですね)
サイトを最初に始めたときには、書きたいことや載せたいものもたくさんあり、さらに訪問者を喜ばせたい、面白がらせたいという意識も強くて楽しみながらアクセスを待っていたのですが、アクセス増に従って書き込みや訪問者との関係に悩みを持ったり、更新しなくてはと勝手に自分自身で負担を感じたり……。
ここは、えほんるふさんのコメントにあるように、本当に興味を持ってくださった方が来てくれれば(いえ、全然来ない可能性も多々あるんですけど)、嬉しいですが、まずは「自分のために」中身を充実させたいと思います。

Posted by kmy at 2005年05月25日 17:59
これ、私も漠然と感じていたことでしたが、kmyさんのお店のたとえで、なるほどと思いました。

アクセス数アップが目的なら、時事問題を扱ったり、暴言を吐いたりすれば、ある程度は達成されますが、そんなことがしたいわけではありません。基本的には自分の書きたいことをかいて、たまたま興味を持ってくださった方のコメントが頂ければ、と思っています。

でも、コメントを頂いたら頂いたで、その方達を意識せずにはいられません。実際には、コメントせずに読んでくださっている読者の数の方が圧倒的に多いのですから、コメントしてくださる読者ばかりを意識してもしようがないのですがね・・・

私はブログを初めてまだ数ヶ月ですが、この数ヶ月の間にも読者の入れ替わりはずいぶんあったのだろうと思います。私自身の関心も変化していきますし、しばらく通って来て飽きて去っていく方が多いんだろうなあと思います。

ブログはお店に似ているけれど、実際の商売ではないので、やっぱり「自分のため」ですよね。

Posted by ビアンカ at 2005年05月29日 18:15
ビアンカさん、コメントありがとうございます。
仕事のように課すのではなく、時間と内容を見据えて、自分の趣味の一部として儲け度外視で(見てもらいたいからではなく、書きたいから)やっているときが楽しいものかもしれません。売りこもう(アクセスアップ)と思うと、その分疲れるし、楽しめなくなりますね。
Posted by kmy at 2005年05月30日 09:49
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