2006年07月03日

『天才ダールのとびきり料理』

4566004465天才ダールのとびきり料理
ジョウジー ファイソン
評論社 1995-10

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 現在品切れ中のこの本ですが、以前からお気に入り。たびたび図書館で借りては眺めています。イギリスの作家ダールということで、イギリス風のお料理なので、実際に作るとなるとなかなか難しいものがあり、材料でも「?」のつくものも結構でてくるんですが、物語に出てくるお菓子や料理をよだれをたらさないように頭の中で味わう本。

 さてさて、有名な『チョコレート工場の秘密』のお菓子がいくつも出てきますが、一番最初にこの本を読んだとき(数年前)、あれ?と思ったものがあります。それは「バタースコッチ」。田村隆一氏の翻訳による『チョコレート工場の秘密』にはこのドリンクは出てきませんでした。その後、ハリー・ポッターの関連本を読んだときにもダールとの関連が指摘され、バタービールとバタースコッチの類似性なんかについても書かれていましたが、やはり本を読み返してみてもどこにバタースコッチがあるのかさっぱりわからないでいました。新訳がでてやっと「バタースコッチ」が何かわかってほっとしましたが、バタービールと似ているような気がします。こちらも飲んでみたいドリンク。ゴールデンシロップを最近買ったので作ってみようかな。ちなみにバタービールとバタースコッチの決定的な違いはバタービールは温かい飲み物で、バタースコッチは冷たい飲み物のようです。

 『いじわる夫婦が消えちゃった』からの一品は「ミミズ入りスパゲッティー」。この夫婦物凄い強烈なあくどいいたずらをしますが、奥さんの作ったミミズ入りスパゲティーは忘れられません。それを再現してみたら――本物のみみずは使わないようで、ほっとしたと同時に、こちらはなかなかおいしそうです。

 実際的じゃない料理もいくつかありますが、本当にこれは食べてみたい!と思うのは『マチルダは小さな大天才』からの「ブルース・ボッグトロッターのチョコレートケーキ」。このケーキは本当においしそうなのです。小麦粉は本の少しで、バターとチョコレート、タマゴで出来ています。中がねっとりというかしっとりというか、普通のスポンジケーキではなく、とろけるような口当たりに違いない!と思わせるしっとりした生地でコーティングされたチョコレートクリームもつやつやしておいしそう♪ 物語に出てくるのは巨大な45cmのケーキでしたが、こちらは家庭向けなのか21cmとやや小ぶり。それでもタマゴ6個、チョコレート450gも使うのです。本当に作るなら、さらにこの半分でいいかも。いつか作ろうと思っています。

 本場イギリスで作られたものなので、聞きなれない食べものや手に入りくい食べもの(ジンジャーケーキとか、アーティチョーク、パールバーレーなど)がありますが、ブレイクのイラストとマッチして、見ているだけでも楽しい本です。

 続編があるようです。翻訳は出ていないと思いますが、出たら見たいです。
Roald Dahl's Even More Revolting RecipesRoald Dahl's Even More Revolting Recipes
Roald Dahl Quentin Blake

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posted by kmy at 13:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんなおもしろそう(美味しそうではなくて?)がでているんですねえー。

翻訳ものを読みながら聴き慣れないお料理を想像するのは楽しいですね。
イギリスといえば 「ポリッジってなんだろう?」「キドニーパイとは??」と あれは坂田靖子さんの漫画を読んで思った覚えがあります。あと アガサ・クリスティにはよく「紅茶とビスケット」の場面が登場するので憧れました。 イギリスは 料理というより お菓子の国なのかしらー?お茶文化ですもんね。
Posted by めぐりん at 2006年07月03日 16:55
へえぇ〜。ぜんっぜん知りませんでした。
面白そうですねこれ!
こないだkmyさんの作られたパイの写真を見せたら、夫が「近くにいたら手伝い頼むのにな」と言ってましたよ。
わたしもそう思います♪とってもきれいに、美味しそうに仕上がってましたもん。

で、やっぱりクウェンティン・ブレイクが絵を描いてるんですね。こりゃ眺めてるだけでもご機嫌だわ。
買ってしまいそうです(笑)。

パトリシア・コーンウェルの「検死官」シリーズの料理本も興味を持って早何年。
ダヤンのお菓子の本も持ってますが、実際に作るということはエネルギーを必要とします。
うちはすぐに商売に結びつくかっていうところを言われちゃうので、そこがちょっと面白くないところ。
お菓子は、というか、食べることを楽しむのが先だと思うんだけどなぁ。
Posted by ヤヤー at 2006年07月03日 20:15
あ!「おきにいり」にけそタンの名前が!?
・・・お気づかい ありがとうございます。
私の片思いで全然かまわないんですよー(笑)
Posted by めぐりん at 2006年07月03日 22:13
めぐりんさん、イギリスの(児童)文学って、お料理とかお菓子とかで特徴的お茶な場面が多いような気がしてます。だからこういう物語のお料理本がでるのでしょうか?(ピーター・ラビット、プーさん、メアリー・ポピンズ、どれも料理本がありますがイギリスですよね)
アガサ・クリスティは紅茶とビスケットのイメージなんだ、と思ったら久々に読み直してみたくなります。もう何年もこういう推理小説読んでないです〜。リンク、勝手に追加させていただきました♪

ヤヤーさん、これ、いいですよ〜と言いつつわたしも長年図書館にお世話になっています。食べものの名前の訳が田村さんのものを元にしているので、柳瀬さんの訳を売り出している評論社はこちらも新訳を出すかも(笑) 版元品切れのようです。
オールカラーで豪華です。絶対作れないのとかありますけど(表紙のワニ。アーティチョークとか使ってあります)、へっぴり虫のたまごとか、オニオンリングフライ(←失敗)とか作りました。
パイは、切り分けるのに失敗。プロの方はいったいどうやってきれいにケーキが切れるのか、ヤヤーさんちに見学に行ってみたい気がします。ロールケーキとか、定規当てて切っているのでしょうか?
お菓子は食べることを楽しむという意見はいいですね。楽しく食べれるくらい上手作れる自身がいまいちないので、マチルダのチョコケーキは売っていたら絶対買いたいと思ってしまいます。
Posted by kmy at 2006年07月04日 15:00
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