2010年06月15日

『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』



 このマインドサイエンスというテーマがとても好きなジャンルです。脳に直接働きかけたとしたら、人間は現実的な非現実を味わえるのではとよく思うのです。そうしたテーマを扱って小説仕立てにしていて面白い本。コンピュータと人間の脳を結びつけていったときに出来ていくものなどは凄いです。

 主人公は18歳の女の子。「地獄を見たら亜玖夢へ」というキャッチコピーが目印の研究所の助手をしているのですが、普通の研究所ではなく、当然主人公の女の子もちょっと変わっている。亜玖夢博士も変わっているし、中国人のファンファン(女)とリンレイ(男)もマンガのキャラクターのような雰囲気。認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命というテーマをもとに、問題を抱えてやってくる人々を救うかに見えて、ちょっと違う展開に。実際に行われた実験や研究についてわかりやすく物語に織り交ぜつつ、そこから発展して作られたマシン(脳に直接刺激を与え、快楽を与えるヘルメットなど)があり、洗脳の手口を応用した人格交換など、確かに発展して行くとこうしたことが可能なのかな、と思えてきます。さらにごく最近の本なのでオバマ大統領や自らを宇宙人と呼ぶ総理大臣などの表現があって、今現在こういうことが可能なのかもと感じるのも面白いです。

 ラストのテーマ人工生命は、人間のニューロンと近いのがコンピュータのネットワークであり、この心をニューロンと捉えるとコンピュータにバックアップが取れるというもの。ここまでいくとちょっと難しいのですが、面白いので前作の経済入門も読んでみようと思っています。
posted by kmy at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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