2010年03月13日

『面白いお話、売ります。』

Story Seller (新潮文庫)
新潮社ストーリーセラー編集部
新潮社 ( 2009-01-28 )
ISBN: 9784101366715
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


 最近の自分とだいたい同年代の作家さんの短編集。佐藤友哉氏と道尾秀介氏以外の作家は読んだことがあったので、楽しめるのではと手に取りました。

 米澤穂信氏の『五十鈴の誉れ』は最近読んだばかりなのに、再読してもやはり面白い。最後の一文が効いているというこういう流れでくるミステリーのような奇妙な感じの話はいいですね。本多氏も最近一つ読んで気になっていましたが、これは青春物かなと感じます。米澤氏以外は最近の日本の雰囲気があって、今、この場所にいるかもしれない人たちという感じが気に入ります。エンタメということで楽しかった、面白かったという一息つくにはいいと思います。全体的に主人公がまだ若いので、ちょっと年をとってきたわたしは生きてく「疲れ」みたい話も好きなので、先日読んだ本多氏の『チェーン・ポイズン』のようなものをやや期待していましたが違いました。まあ、それはそれでという感じですが。

 全体的に人物が「いい人」なんです。悪意を感じたり嫌な雰囲気のある人が出てくるのは米澤氏の作品かな。最後によかったと思えるような結末が多いですね。嫌な気分にはならないけども、もっと毒づいたものが好きかもと思うのでした。でも、こういうのを読むと続けてこの作家を読もうかな、と選びやすいと思うので、ついついアンソロジーや短編集って手にとってしまうのでした。
posted by kmy at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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