2009年12月29日

銘菓シベリヤ

 お墓参りに行く際にいつも通る道にお菓子屋さんがあります。昔風のこじんまりした商店で、少し(いや、かなりかも?)褪せた看板には「銘菓シベリヤ」と書いてあるのです。通るたびにその看板が気になって仕方ありません。シベリヤってどういうお菓子なのだろう? このあたりの名物なのかもしれない。名前からして洋菓子風な感じがするけども、通るときに見える店構えは和菓子屋さんっぽい感じ。その「シベリヤ」という響きが凄く気になったのだけど、家族の誰も興味なし。まあ、お店の感じからして人目を引く、という雰囲気は全くないかもしれません。前回通ったときにシャッターが下りていたので、もう廃業したお店なのかと思っていたのです。
 なので、帰ってから「シベリヤ」というお菓子を調べてみたところ、カステラに羊羹がはさんであるお菓子で、パン屋さんなどで買えるらしいことがわかりました。食べたことはないと思いますが、そういうのはありそうです。「銘菓」だと思っていたのでちょっとがっかり。

 先日、通ったときにお店が開いているらしいのがわかりました。通り過ぎてすぐに信号で止まったので「ねえ、『銘菓シベリヤ』の店やってた。気になるけど〜」と言うと「そんなに欲しければ買ってみれば」と言われました。お店は道路に面して入り口があり、たぶん駐車場なさそうでした。しかも通り過ぎたし、と思いつつ、信号左折してみると、川沿いに止めている車が見えたので、そこに駐車。走ってお店に入りました。昔ながらのガラスのケースには麦饅頭、ドラ焼きなど5種類くらいの和菓子が少しだけあり、誰も見えません。目当ての「シベリヤ」もショーケースに入っていました。「すみません!」と2,3度呼ぶとようやくお店の方が出てきたので、「シベリヤひとつください」とお願いして購入してきました。お店の様子を眺めると、「シベリヤ」はこちらの銘菓らしく何かの賞を受賞した賞状が飾ってありました。昭和50年代から作られているようです。少し褪せていましたが、CBCテレビも取材に来たことがあるようで、誰かのサイン色紙が飾ってありました。遠めに見ると、カステラに羊羹ではなく、白いクリーム?のようなものが挟まっています。カステラのクリームサンドなのかな、と勝手に解釈して買って帰りました。

 それがこちらです。

siberia.JPG

 念願のシベリヤは車の中でとりあえず包み紙をほどいてみました。きちんと印刷されたセロファンに包まれ、お店の名前のシールが貼ってあり、贈答用にしても申し分ないようです。値段は大きなカステラサイズで1000円でした。クリームかと思っていた白い部分はふかふかした白いもので、材料に寒天、卵、砂糖などがありますが、クリームとは書いてないので何かよくわかりません。何だろう?

 家に帰って調べてみると、同じものを購入されている人がいました。中身は淡雪だそうです。淡雪というお菓子も食べたことないかも。カステラと淡雪、あうのかどうなのか、緊張の一口です。あ、おいしい♪ こういうのもあるんだ、という味でした。淡雪はさっぱりしていて、カステラはしっとりしていて、どちらもいい感じで合わさっていました。これが気になっていた「シベリヤ」の正体でした。羊羹カステラとはまた全然違うもののようでしたが、これはこのお店の「シベリヤ」で「銘菓」なのでした。謎が解けて嬉しいのと、一般的なシベリヤと違っていたのもちょっと嬉しい感じでした。岡崎で買えます。


posted by kmy at 22:32| Comment(7) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シベリヤ、うちの近所のお店にも売っています!
ちょうどkmyさんが書かれたような外観のお店で、私が子どもの頃には既にあったのですが、何と言うか、昭和の初期の頃のような雰囲気のお店です。
ガラスケースのガラスも、その中の見本も色褪せて埃っぽくて、大丈夫?と思ってしまうのですが、シュークリームが安くて時々食べたくなるお店です。
そこに、シベリヤも陳列されていました。
そこのは、羊羹でも挟まっているのか、黒いラインが見えていますが、食べたことはありません。

何年も前に見たテレビでも「シベリヤ(ア)」の命名の由来について諸説があると言ってました。私は、シベリア鉄道の線路みたい、という説が気に入っています。
Posted by 二尋 at 2009年12月30日 21:29
お菓子のパッケージもひと昔風で可愛いですね。
「シベリア」の名前にひかれてお店を訪ねるのがkmyさんらしくて好きです。
銘菓シベリアと書いてある看板・シャッターのしまった店・何かありそう…すぐ妄想してしまう私は、もうこれだけで物語が出来そうな気がしました。
来年もまた新しい世界をのぞかせてくださいね。
楽しみにしています。



Posted by nemuriko at 2009年12月31日 10:13
二尋さん
昔ながらの地元のお店なのでしょうね。そういうお店だから、ずっと続けておられて、「銘菓」なんだろうな〜と思います。
その看板がなぜか心惹かれて、ようやく買いましたが、期待を裏切らずよかったです♪
二尋さんの地元のお店にもシベリヤがあるのですね。シュークリームがおいしいという、その感じはいいなあ。あまり近くにそういうお店がないのでうらやましいです。
シベリヤは結構知られざる知られた(?)お菓子なのですね。テレビでも由来がやっているとは。わたしは逆に知らなかったので、そのお店に入ったと思いますが、そういう出会いもいいですよね。
今年も一年、ありがとうございました。それではよいお年を!


nemurikoさん
何かありそう、入ってみたいけど、入りずらそうというのがそそられるお店に感じます。nemurikoさんもきっと看板とお店を見たら、ちょっと入ってみたい気がなんて思われるかもしれません。
あまり人気ない感じがするけど営業しているお菓子屋さん、というのが物語風で素敵〜なんて思うのはこちらの勝手ですけど。きっと長年シベリヤを作り続けて、これからも作っていて欲しいな、と思うお店でした。
今年は素敵な本の紹介もありがとうございました。それではよいお年を!
Posted by kmy at 2009年12月31日 13:33
こんにちわ。
私はシベリアと聞くと真っ先にカステラに羊羹がはさんであるあのお菓子を連想してしまいます。母も小さい頃から食べていたようで『時間ですよ、昭和元年』というドラマの中にも出てきていましたから昭和初期からあったのだと思われます。

kmyさんの食べたシベリアは淡雪羹が挟まっているんですね。ちょっと不思議。食べてみたくなりました。淡雪羹は以前よく作りました。卵白をメレンゲ状にして寒天と併せて固めるだけです。冷たく冷やして食べるとおいしいですよ。

遅ればせながら今年もよろしくお願いします。
Posted by ぴぐもん at 2010年01月05日 18:54
ぴぐもんさん
シベリアって結構有名なお菓子だったのですね。
全然知らなかったので、看板を見てなんだか響きに憧れ、購入に至りました。
淡雪も食べたことがないように思います、たぶん。
こういうお菓子って初めてだと思いました。また機会があれば買いたいと思います。冷やして食べるという淡雪だけあって、寒い時期のカステラとは相性がよかったです!
わたしも一度作ってみようかと思います。
卵白って残りがちなので。

今年もどうぞよろしくお願いします♪
Posted by kmy at 2010年01月06日 20:41
初めまして。高齢者向けお弁当作りのボランティアグループで、毎週松花堂弁当を作っています。必ずお菓子を一つ小さめにして入れます。今この手作りお菓子シリーズがブログになって一年間ネットで紹介されていますが、作りましたよシベリア!先週。皆名前も形態も知っているけど「何でシベリアか?」は知らない。鉄道の線路!なるほど説得力あります&歳が分ります。子供の頃これは「シベリヤ」と書いて売っていたなぁ。しかも
街のパン屋さん、コッペパン(これも歳!)が並んでいるような、そういうお店に必ずあったと思います。一方新宿の有名なお菓子屋さんにもあったと思うなあ…。両端がカステラで真中が羊羹と言っても良い固めの漉し餡だった。特に美味しいわけでもなく、でもきっとファンが居るから無くなりもせず続いて来たのでしょうね。卵白…なんていうと余計に「シベリヤの雪」を思わせて、何処か切ない風情です。分るような気がするなぁ…。
Posted by ベル・田中 at 2010年04月05日 08:59
ベル・田中さん
はじめまして♪
わたしはシベリヤというお菓子そのものを知らなかったので、その響きでおいしそうな感じを抱いていました。実際、カステラと淡雪は相性がよくおいしかったです。
カステラと餡(羊羹)のものはいまだに食べたことがないので食べてみたいと思っています。
どこか切ない……ちょっとレトロな感じがそんな感じを抱かせるのと「シベリヤ」という言葉がなんだか郷愁を誘うような感じがします。寒くて凍り付いて静かな土地、というイメージです。
Posted by kmy at 2010年04月05日 12:37
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