2009年07月05日

巣立ち

 6月の半ば、家の軒先につばめが巣を作りました。その巣で雛が孵ったようで、なんだか嬉しく思っていました。ふんが落ちるので、下に紙を置いてみたりして、成長を楽しみにしていたのです。ところがある夜、ぱらぱらという奇妙な音がするので外へ行ってみると巣が少しずつ崩れてきていたのです。音の正体は巣だったのです。大丈夫かなあ、なんて思って、何度か見に行くと、今度は雛が落ちていました。さすがに巣も半分くらい落ちてしまって、もう使えなそうです。落ちてしまって猫に食べられてしまうのも運命かもしれないし、自然の摂理なのかもしれない。とりあえず、崩れた巣から主人が適当な箱に入れて一晩雛を家の中に入れておいたのです。

 翌朝、親鳥がしきりに通ってきています。明らかに前日あった巣と雛がいないのに気づいています。慌てて、プラケースにタオルを敷いたものに入れた雛を軒下においてみました。しばらく親鳥が様子を伺って、何度も何度も見慣れない巣の周りを飛び回ります。それを見て雛たちがびよびよという鳴き声で騒ぎ立てます。やがて――運んできた羽虫を雛に与え始めました。どうやら雛を見捨てずに育てるようでした。ただ、緊急に入れたプラケースが深いようで、うまくふんを出せれないみたい。その日に工夫して浅めの容器にタオルを敷いて新しい巣を作りました。それを親鳥がいなくなる夜のうちに取り替えたところ、翌朝、少し妙だとは思ったかもしれませんが、そのうち慣れて通うようになったのです。ああ、よかった♪

 つばめの羽ばたく様子や、えさをくわえている姿、雛が顔を出してえさをねだるところが、間近でみることができ、子どもとともにつばめの成長を楽しみにしていました。朝になって親が通い始めると、雛がびやびや、びよびよ(と聞こえる)鳴きます。そんなつばめも巣立つ日がやってきたのでした。

swallow.jpg

 今日は親鳥がやたらにたくさん集まって、電線にとまっていました。そのうち近くに一羽やってきて、えさをやるでもなく様子をうかがっているようです。子どもと一緒にやたらにつばめがたくさんきているけど、どうしたんだろう?と気になって眺めていたところ、一羽が飛び立ちました。あ、飛んでいった!と娘。飛んでいったつばめは多くのつばめが集まっている電線に向かっていき、仲間と一緒になったようです。

swallow2.jpg

 残った2羽は様子を伺っていましたが、飛び立つようすはなかなかありません。まだ後かもしれない、と思って家に一旦入りました。しばらくして見たところ、いなくなっているようでした。娘が塀に登ってみたところ、いないみたい、というのです。じゃあ、もう行っちゃったんだ。ちょっと寂しい気分になりました。写真に写っているのは家で作った巣なのですが、それを外そうかと主人が針金をはずしていたら、残りの2羽が飛び立ったそうです! なんだ、まだいるじゃないか!と言われました。結局2羽の飛び立つ姿は見れませんでしたが、一度巣に戻ってきた様子を見ることができました。

 ペットとして飼っているわけではないし、つばめはつばめで生きているのだけど、自分の家の軒先にいるつばめは親近感がわきます。お互い様で暮らしている、その距離感というかが面白く、楽しく、いいなあ、と感じます。つばめはつばめで家を利用して、人間は人間でなんだか嬉しいような気持ちになります。つばめが来るなんて初めてだったのですが、すっかり気に入ってしまいました。また来るといいなあ。


posted by kmy at 20:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい!
拾って育てるのではなく、親鳥が通ってこられるよう工夫して見守っていたところが素晴らしいですね。
私も自分が中学生の時、落ちた一羽のひなを育てたことがありましたが、結局餌が足りなかったのか、巣立つ前に死なせてしまいました。かなり羽ばたくようになっていたので、巣立ちは近かった気がするだけに、とても悲しかったです。
こうやって親鳥が餌を運んで来られるように工夫することなど、考えてもみなかったので、今記事を読んでとても驚きました。

お子さんたちも良い経験をしましたね。
今の我が家にはツバメが巣を作ったことはありませんが、お向かいの家には、毎年やってきます。
きっとKmyさんちにも来年来ますよ〜
Posted by 二尋 at 2009年07月05日 21:47
しあわせな家にやって来るというツバメ。
あれ、しあわせを運んで来る、でしたっけ。
どちらにしろ楽しい出来事ですねえ。

巣が崩れたということは、このツバメたちは初心者だったのでしょうか。
ふつう人間が手を入れた巣には近づかないといいますが、はじめての子育てだったのでヒナにエサをやらなくちゃと必死だったのかも知れませんね。

あの、風を切るように飛ぶツバメたちは、こんな街中では全然見かけません。
いるのはゴミ狙いのカラスがほとんど。情緒がないなぁ。
Posted by ヤヤー at 2009年07月05日 22:34
二尋さん
野鳥なので、育てるというのはきっと難しいのでしょうね。
小学生のとき、拾った(?)鳩をクラスで育てて最後に放ちましたが、つばめは自由にやってきて、自由に去っていくというのがいいのでしょうね。
作った巣がダメならあきらめようとは思っていましたが、意外にも慣れてくれて、間近でみることができ、とても楽しい時間を過ごしました。
また来年もやってくるといいですが、巣が作りやすいように、工夫してみたい気がします。
娘が特に喜んでいました。生きものと触れ合うというか、自然の姿を観察するなんて、なかなかしたことがなかったので、また来るのを楽しみにしているようです。


ヤヤーさん
幸せを運んでくるといわれるようですが、見ていると幸せな気分になりました。
巣が崩れた原因は、取り付けてあるベニヤが古いからだったようです。
以前に祖父がつけたものですが、それがどのくらい前なのか不明です。かなり古い……。
まさか、ここに本当につばめがくるとは思っていませんでしたので、意外で嬉しかったですね。
崩れて雛が落ちたときに、どうしよう!?と思いました。
人間がおいた巣では警戒するとは思いましたが、つばめが雛を認識してくれて本当にほっとしました。
カラスはどこでもいますね。近年、本当にカラスが増えました。国道のゴミが増えたからのような気がします。
Posted by kmy at 2009年07月06日 20:04
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