2009年05月24日

『漢方小説』

 このごろ、面白いなあと思うような本に当たらず、図書館でも絵本ばかり借りてきて読んでいたりします。Amazonで好きな作家を検索してみると、結局その作家の本ばかり出てきてしまい、それはだいたい読んだのだけど、別の作家で似たテイストとか、そういうのを探すのは難しい気がします。

 そういうときは本屋さんに行くといいのかもしれないけども、近くに大型書店というものがありません。本当にありません。なので、ちょっと行きやすいレンタルショップの古本コーナーをときどき覗きます。ここにあるのは殆どこのお店で買い取ったもので出来ているような気がします。ケータイ小説が何冊もある辺りでそんな気がします。最近行ってみたら、なんとなく気になって買ったのが『漢方小説』。図書館の「な行の作家」コーナーにあることは何年も前から知っていたけども、読みたいと思ったことはありませんでしたが、なんだか気になる、とりあえず手に取る、1ページ読む、買ってみる、ということで読みました。



 30代になると、微妙に「若くない」ことを実感します。20代のころとは違う、この先というのが無限に遠いものではなく、少しずつ確実に迫っているのを感じるような気がします。結婚とか、仕事とか、その先をふと見つめては不安を抱く年代ですが、そんな主人公が元彼の結婚を聞いてから調子を崩し、その緩和のために漢方医にかかる様子をコミカルに描いています。漢方という療法を通じて、元気になっていく様子がほっとします。生活そのものが激変するような、安易なハッピーエンドを迎えないのが好印象♪ この先も話が続く、主人公はいろいろと考えながら生きていくんだろうな、と思う終わり方が気に入ります。

 探して探してがんばっても見つからないときは見つからないものです。読みたいときが読みどきで、本が待っているような気がした1冊でした。
posted by kmy at 20:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしも書評で紹介されたときには読んでみようかなと思った本です。
しかしいつものごとく翻訳ものに追われて忘れていました。
日本語で書かれた本はどうも読み流してしまうので(翻訳ものと違ってくどい表現とか回りくどい言い方とかが少ないから)、こころに残りにくいんじゃないかと勝手に思い込んでるところもあります。
kmyさんのお話を聞いていると、やっぱり本は読みどきがあるのだなとも思いますね。以前はダメでもいまは面白く読めるとか、出会うタイミングとか。

いくつになっても悩みは尽きず、だからといって生きて行かないわけにはいかない。同じ生きるなら少しでも前向きに、楽しいことを見つけて生きたい。
こういうテーマの本は好きですね。というか、そればっかりかも知れませんが。

わたしも図書館の「な」のところに行って探してこようと思います。
Posted by ヤヤー at 2009年05月25日 15:19
ヤヤーさん
日本語の小説は読みやすく、状況や人物が分かりやすいので、読み流してはどんな話だったか忘れてしまうものも結構あります。
ときどき、いいなあと思うものがありますが、この小説は気楽に読めるのだけど、思うこと、思い出させることなどがいろいろありました。
うまくいかないことがあり、それを受け入れつつ緩和していくというところが心に残ります。
がんばって、努力して、成功を掴むことばかりではないけども、それでも生きていくって大変なんだよね、とふと思うような感じです。

いつか読もうと思う本のリストも読み時になるとふと手に取るかもしれないので、気長に待っていようかとも思いました。
Posted by kmy at 2009年05月25日 21:44
kmyさん、こんばんわ。
わたしも、この本の書評を見て、ずっと読みたいと思っていた本です。
でも、いつの間にか忘れていました。
今、自然のもの、天然のものに、とても興味があり、惹かれ、落ち着きます。
早速読んでみようと思います。
職場の図書館にあったらいいんだけど。。。
Posted by noel at 2009年05月25日 23:50
noelさん
すごくほっとする小説でした。
生きていくことというのは、どこかで不安を抱えていくような感じですが、強くあらねばならない、そういうものではないのだな、って感じました。
ちょっと頼りたいときには、頼ってもいいんだね、って思うのです。
あっと驚くような展開やプロットの小説ではないのですが、こういう日常をさらりと、それでいてコミカルに描いていてよかったです♪
Posted by kmy at 2009年05月26日 18:46
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