2009年02月22日

『クリムゾンの迷宮』

 怖い、というのは不思議なものです。実際に心霊写真を見るとか、真夜中の廃墟に入り込んで何かが出るとか、そういう得体の知れないものは大の苦手で、見るのも聞くのも嫌なのです。ホラー映画も見たら寝れないので見ないようにしています。ちょっとした映像がふと思い出されてくると怖くなるのです。それなのに、なぜか怖い小説というのには惹かれます。見る、聞くではなく「読む」だからいいのかもしれません。ただ感じる恐怖、本という中に起こる出来事だから、途中で戸惑ったら本を一旦閉じることができるというのがいいのかもしれません。その怖さを自分のほうで調節しつつ楽しめる、という感じなのでしょうか。
 それでも、好きなホラーというのは、日常がちょっとずれて、奇妙な現実や不条理な世界に入ってしまう、というもの。こういう世界があるかもしれないというもので、そこにどんどんはまっていくようなものが好きです。
 最近読んだのでおもしろかったのはこちら。

クリムゾンの迷宮
貴志 祐介
角川書店 ( 1999-04 )
ISBN: 9784041979037
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


 別の本を目当てにオークションで落札したときについてきた本でした。同じ作者の『黒い家』は以前読みましたが、期待しているようなホラーとは別のホラーだなあ、と思っていたのです。なので、期待していないのと、筋を全然知らないのとで、なんとなく読み始めてみたら――こんなことが急に起こったら、起こってしまったら?という緊張の連続の小説でした。実在する具体的な動物、植物、地名、成分が出てくるので、余計に実感迫ってきます。
 もし自分がゲームの世界に放り出されたら、というような設定が現実に起こっている、らしい、さあどうする?という小説。どうしてそこに来たかもわからないし、次に取るべき行動は、食糧はということを考えて生きのびつつ、「勝利」しなくてはゲームは終わらないらしいという現実に投げ込まれてしまったら――。携帯ゲーム機を持ったプレイヤーたちがその画面での指示に従いながら進んでいく途中で、もともとのこのゲームの設定ということで「ゲームブック」が出てきました。これがまた懐かしくって! 中学生のころ「ゲームブック」が流行って、よく読んでいました。ゲーム機でRPGはやったことがない、やらないのですが、このゲームブックが大好きで、その要素が入っている小説だけにより楽しめました。ゲームブック、今読んでみたらどんな感じなのでしょう? 面倒なだけなのでしょうか。

ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)浅羽 莢子

扶桑社 2005-03-26
売り上げランキング : 231741

おすすめ平均 star
star色褪せないファンタジーの原点
star入門としては
star奇才の初作品

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 懐かしいファイティング・ファンタジーシリーズ。もちろん読んだ(やった?)のは旧版ですが、発売を楽しみにしていたな〜。「ソーサリー」シリーズも全部やった覚えがあります。

posted by kmy at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック