2008年07月30日

気になる予防接種

 「日本脳炎流行の恐れ」というニュースが目を引きます。ここ2ヵ月ほど、日本脳炎についてかなり気にしていたからかもしれません。
 
 最近の麻疹流行を受けて就学前に麻疹予防接種をするようにという通知をもらい、母子手帳を確認したところ、日本脳炎の予防接種をしていないことに気がついたのです。
 「現在のところ、積極的な通知を差し控えています」と予防接種の日程表にありますが、4月〜7月に日本脳炎の予防接種の日が設けられています。実のところ、日本脳炎という病気も、その差し控えについてもほとんど何も知りませんでした。よく見ると、この予防接種が公費で受けられるのは7歳半まで。この年齢までに3回打たなくてはならないのです。しかも3回目は2回目の1年後に打つことになっています。うちの子は6歳になったばかり。6歳半までに2回ということは、この7月の予定日までに2回終わらせないと公費で受けれる対象から外れてしまいます。そういうわけで、日本脳炎について、副反応について、いろいろネットで調べてみました。調べれば調べるほど、悩む予防接種です。

 2005年に重篤な副反応、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の発症例があり、この年から日本脳炎の予防接種は差し控えとなっていました。(厚生労働省:日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A)この年に予防接種対象だった子どもがいた家庭に聞くと、医者に予約を入れて1回目を打ったものの、2回目はとりあえず役場通達でキャンセルになり、その後特になにもしていない、と聞きました。

 よくわからないので、とりあえず役場で問い合わせてみることにしました。担当の保健婦さんが束ねたたくさんのコピーと同意書、予診表を渡してくれましたが、今のところやはり積極的に受けてくださいとはいえないし、副反応の出方も人それぞれなので、確率が何パーセントと言っても、その症状がでた人にとっては100パーセントになってしまいますよね、という感じです。厚労省のサイトに出ているもののコピーに加えて、こうしたことが起こりうることを十分理解して署名をした同意書を出さないといけないそうです。

 コピーを読み、ネットで日本脳炎という病気と、ワクチンによる副反応についていろいろ調べてみました。

 豚→カ→人という感染ルート。人から人にはうつりません。1960年代までは1000人以上の患者が出ていたそうですが、近年は年間数名の発症だそうで、ワクチン以外でも、昔のような豚と水田、居住地が近いという生活環境の変化で発症数が少なくなったのも理由のひとつとあります。また、日本脳炎ウイルスを持ったカに刺されても、多くの場合は発症しないまま終わるとのこと。しかし、2006年に3歳児で発症例が出たそうです。
 副反応ADEMは重篤な症例が出たものの、ステロイド治療などでよくなる場合も多く、インフルエンザワクチンなどでもADEMになる可能性があるとのこと。ADEMになりやすいかどうかは不明だが、ワクチン製造過程でマウスの脳を使うので、その関係が否定できないらしく、現在副反応がでないよう、マウスの脳を使わないワクチンを開発中。しかし、現在は旧ワクチン。旧ワクチンも在庫少なく、希望者は予約待ちの場合もあるとのこと。
 副反応のリスク、日本脳炎に罹患するリスク、どちらが大きいのははっきりとはわかりません。どちらもなる場合があるという感じです。どちらもなる場合のほうが少ないのですが、なった場合、日本脳炎は治療法が対処療法のみだそうです。

 もしかしたら、ワクチン自体がもう在庫切れで受けれないのかもしれませんが、ワクチンがあるのなら今のうちに接種しておこうという気になりました。ワクチン接種率が下がると病気が流行(発症)する可能性もあるし、そうなったときに打ちたくなっても無理かもしれない、副反応についても一応理解したので、ワクチン接種後具合が悪くなったら、すぐに病院へ行ってみよう、など、あれこれ考えて予約を入れました。しかし、ワクチンもこれから手配することですぐというわけにはいかず、電話を入れてから2週間後くらいに受けれることになりました。

 小児科の先生は特別接種推奨でも否定でもありませんでした。他のワクチンでもADEMが出る場合があるので、この日本脳炎ワクチンだけが特別というわけではないということ、現在ワクチンが少なくなっているし、新型ワクチンも結局どうなるかわからないということなど、わたしの住んでいる町はあまり受けにこないが、病院のある町では希望者はまあまあいること、などあれこれ聞きました。息子は

「ねえ、やらないの?」

 と、話が長いので飽きてきた様子。熱もなく体調もよかったので、あっけなく接種終了。しかし、実はまだ話の続きがありました。上の子は順当に行けば2004年に3回目を打っているはずだったのですが、どうやらわたしのミスで、忘れてしまっていたのです(大汗)。母子手帳の欄は空白。ついでなので、小児科の先生に

「実は、上の子は追加をしていないのですが、どうしたらいいでしょうか」

 と、聞いてみました。上の子は来年追加の年になるのですが、初回3回セットで予防接種を打っていない子は、その追加の対象にはならないというのです。もし来年追加を打つつもりであれば、今年追加分を打ったほうがいいけども、それは自費になるとのことです。でなければ、来年1回打ってもそれは自費。そして、自費で打った予防接種と公費で売った予防接種は何か副反応があった場合、補償がかなり違うとのこと。例えていえば車の自賠責と任意保険くらいの差があるそうです。もう打たないつもりならばいいけども、もう一回打つつもりなら、来年自費で打つより、今年自費で一回打って来年公費でもう一回打った方がいいと聞きました。考えてみた結果、来年打つよりは今年一回やっておくことに決めました。
 下の子の2回目と一緒に、忘れていた追加分を約5000円払って先日打ってもらいました。1週間ほど経ちますが、その間、熱が出ないか、じんましんがでないか、など緊張しました。今のところなんともありません。

 打ったほうがいいかどうか、親の判断でというのは難しいものです。予防接種の副反応の可能性、予防接種をしなかったためにかかる可能性は実際わかりません。確率は確率、自分がそれに当たるかどうかは結局わからない。様々な病気、事故などの危険から、子どももわたしも、今日まで生きのびているんだ、なんてふと思うのでした。

参考サイト
感染情報センター:日本脳炎
日本脳炎2002
日本脳炎ワクチンはうけないで!
教えてgoo!やYahoo!知恵袋などで検索したり、ブログ検索すると、様々な意見が読めました。


posted by kmy at 14:14| Comment(5) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3年前の日本脳炎予防接種実質中止のきっかけとなった娘の父親です。娘の事例を3月からつづっています。よろしければご覧下さい。
http://www.kangaeroo.net/D-user-F-diary-uid-G9-unixtime-1217257200.html
Posted by エルビス at 2008年07月30日 18:48
上の子のときには受けるのが当たり前…という感じだったのですが、ひとつ年上のお子さんがいる整形外科の奥さまに「え〜、いまどき大丈夫よぉ」と言われ、下の子のときにはそれなりに調べて日本脳炎の発症例がほとんどないことを知り、やめました。
下の子なんて悲惨です。二種混合の追加を受けなければいけないのになんだかんだと都合が付かず、小児科の先生に「誕生日までに受ければいいんだよ〜」と言われたのをいいことにのんきに構えてます(笑)。

いまでも東南アジアやアフリカなどに渡航するときにはわけがわからない予防接種を打ちますよね。期限が迫っているときには短期間に何種類もの注射を打つそうです。
人間の身体には負担をかけないに越したことはないのでしょうが、これも乱暴な話だと思います。
自費は痛いですが、これもひとつの安心料かも知れません。

↑「エルビスさんの日記」、読ませていただきました。
当事者でないわたしは国に対してエルビスさんと同様には怒ることはできませんが、子どもを持つ親として何ができるのか、何をすべきなのか、考えています。
Posted by ヤヤー at 2008年07月30日 21:48
エルビスさん
新聞記事、エルビスさんの記事等を拝見しております。
予防接種と副反応、そして未接種で発症すること、どれも起こりうることだと認識しています。大変な毎日を過ごされていること、心が痛みます。


ヤヤーさん
親の判断に委ねられるということで、本当に悩みました。
実際、当地では豚の感染と病気の発症と、どちらもあまりないようです。
病気、事故にあう可能性って本当は常にあるんですよね。
それこそ、昔はこうした病で多くに人が亡くなっていたし、生まれて成人できるというのは凄いことだったのかもしれません。
当たり前のように生きているって、実は凄いことだといろいろ調べていて感じました。
Posted by kmy at 2008年07月31日 18:36
kmyさま、実はウチの娘も保育園の時に一度接種したのですが、その後体調が優れないことが多く、結局追加接種しないまま、今日に至っています。
いろいろな方に相談している内に、予防接種差し控えになり、不安を抱えつつ結局接種していません。

話は変わりますが、先日実家の父が倒れ病院に運ばれました。命に別状はなかったのですが、病院からすぐに来てくれ、と言われ夜中に車を飛ばし北陸まで行った次第です。病気の母を一人家に置いておくわけにもいかず、急場しのぎでショートスティに入れましたが、本人も納得しておらず、今後どうなるのか?

この歳になると、親が倒れたり、自分自身も病気になったりして、それまでの普通の暮らしがいかに得がたものであったのかわかるようになりました。
平凡で退屈で退屈で眠くなりそうな毎日が実は貴重でとても難しいことなのだ、と主人とも話していたところです。
Posted by Helenaヘレナ at 2008年08月01日 09:48
ヘレナさん
そうなの、そうなのです。
このまま、こんなふうに、こうして暮らしていくんだろうな、と思っていても、必ずしもそうならない場合があり、病気、事故に限らず「変化」することがあります。
これまでの生活が当たり前ではなかっと気がつかされる……きっとそういうことは誰にでも起こりうることなのだと思います。

予防接種のことも、そうしたことを考え直すような出来事だったというか、わたしたちは当たり前になれすぎていて、何事もなく暮らすのが普通だと思っているけども、本当はとても凄いことなのだ、と感じています。
それでもわたしたちは生きていく、生きていかなければならないと思いつつ、毎日生きています。

ご実家のことも、心配ですよね。
よい方向に進まれることを願っております。
Posted by kmy at 2008年08月01日 15:40
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