![]() | チェブラーシカ エドゥアルド・ウスペンスキー, ロマン・カチャーノフ ビデオメーカー 2002-03-21 by G-Tools |
気になっていたチェブラーシカ。よくよく探したらレンタル屋さんにありました。今月から映画館で公開されるようです。
映画チェブラーシカ公式サイト
3話プラスおまけの1話という内容です。
『こんにちはチェブラーシカ』 (原題: Крокодил Гена, わにのゲーナ, 1969年)
『ピオネールに入りたい』(原題: Чебурашка, チェブラーシカ, 1971年)
『チェブラーシカと怪盗おばあさん』(原題: Шапокляк, シャパクリャク, 1974年)
『チェブラーシカ学校へ行く』(原題: Чебурашка идёт в школу, チェブラーシカ学校へ行く, 1983年)
Wikipedia:チェブラーシカより
サルのようなクマのような謎の生き物、チェブラーシカを巡るお話。もともとはワニのゲーナが主人公だったようです。まず第一話はゲーナが友達を募集して、チェブラーシカと出会うというエピソード。
楽しい、かわいいというより、どこか寂しげ。ワニのゲーナが歌う誕生日の歌、空色の汽車のメロディもなんだか悲しげ。しんみりくるような感じで、単に明るく楽しいよりも印象に残ります。扱っているテーマも友達や仲間、子どもたちを巡るものや、環境問題など、考えさせられるようなものがあります。これが主に70年代なんだから、もうだいぶ前から問題は確実に存在していて、それでいて、現在全然進歩していないのかもと思ったりします。環境汚染なんかはますます深刻になっているのかも。友達のいないワニ、何だかわからないチェブラーシカ、状況は好ましいものではない。それでも一生懸命前進していくという感じが好きです。個としてではなくて、全体として「よくありたい」「よくしたい」感じがします。主人公がみんなの人気者になるというのではなく、みんなの一員として登場している、そんな感じです。
とにかく気に入ったのはゲーナの歌。メロディがとても残りますが、なかなかロシア語で歌うとなると難しい。歌詞がこちらにあるので、プリントアウトして聞いてみました。キリル文字にも少し慣れてきました。少し前に覚えた誕生日という単語"день рожденья"が聞き取れて嬉しいくらいで、難しい。歌詞だから、韻を踏んでるんですよね。そういうことって、意外と気がつきません。気長に練習しよう。
ところで、おまけの「チェブラーシカ、学校へ行く」ではチェブラーシカは字が読めなかったみたいですが、第一話ではゲーナの張り紙を読んでいたように思います。キリル文字の筆記体は読みにくい。"Крокодил хочет завести себе друзей."と書いてあったようです。(読めないので検索しました)。看板、ポスターなどを眺めるのも楽しい。今のところ、版権問題でDVDは再販されていないので、ジブリ企画で公開になった今回、再発売されるといいなあ。
当面、「空色の汽車」の歌を覚えることを努力目標にしようと思っています。
なんとも物悲しい雰囲気が印象的な人形アニメで、一度観たら忘れられませんよね。
もっとたくさん作品があってもよさそうな気もしますが…
我が家では中二の次女がチェブラーシカのロシア語のゲーナにあいさつするセリフ「Здравствуйе、Гена」を真似します。台詞回しもなんとなく物悲しいですけどね。
かわいいだけでなく、しんみりするような、懐かしいような、そういう人形アニメでした。
Wikipediaに日本で続編が作られるかもと書いてありましたが、大丈夫なのかやや心配です。
日本で作られるとなると、完全日本語なのかどうかというところと、製作が変わると主人公の性格が微妙に変わったりするのが気がかりです。(ピングーは原作者が亡くなった後の作品は変わったと思いました)
我が家ではУра!が一番人気です。娘が気に入ったようで、絵本も借りてきて読んでいました。