2005年12月08日

アクセル・ハッケ80%

3888974062Pralinek. Eine Weihnachtsgeschichte
Axel Hacke
Kunstmann Antje GmbH 2005-09

by G-Tools

(なぜか絵が出ません)
 
 先日購入した"Pralinek Eine Weihnachtsgeschichte"です。さて、わたしがこの本を買った最大の理由は「アクセル・ハッケの文章が読みたい」ということからでした。でもでも、この本の翻訳版『プラリネク』が三修社から出版されることになったのはアクセル・ハッケというよりもゾーヴァの本だからという方が大きいみたい。

今までは本の中、契約書の中の存在だったゾーヴァが目の前にいる! またパーティーの席上で、ハイデンライヒとのコンビでほかの作品の出版の予定はないかと聞いた。(正確には、三浦先生に聞いてもらった。)話はあったが、断ったという答えが返ってきた。
(中略)
 原画展も終わり、再びゾーヴァが少し遠くなったこの七月、ハッケとゾーヴァのクリスマスの本の案内がドイツから届いた。ドイツでも今年八月末刊行予定であったが、もとは雑誌に載ったというテキストを送ってもらって、版権を取得したいと交渉した。先方はどうも講談社や岩波書店から声がかかるのを待ちたかったようなのだが、この間ゾーヴァの本を二冊、ハッケの本を二冊(一冊は『冷蔵庫との対話』、もう一冊は今年刊行予定の『ドイツのアルバム』)出版している実績をアピールし、版権取得にこぎつけた。新刊のタイトルは『プラリネク』。十月の刊行に向けてこれから大わらわであるが、ゾーヴァとの距離がまた少し近くなった。

三修社 「ミヒャエル・ゾーヴァとの距離」より

 この編集コラムを読むと、『プラリネク』もハッケの本というよりはとにかくミヒャエル・ゾーヴァの挿絵の本を出版したいという編集者の思いを感じます。胸中複雑。もちろん、ゾーヴァの挿絵は大好きですが、「ハッケ<ゾーヴァ」という図式が浮かんでしまいました。ゾーヴァの挿絵に惹かれて何冊も買いましたが、やっぱりベストはハッケの本。『ちいさなちいさな王様』(講談社)、『クマの名前は日曜日』(岩波書店)、そして何より『冷蔵庫との対話』(三修社)です。他のゾーヴァの挿絵の本で何度も読み直したのはないんです。ただ、ゾーヴァの絵が見たかっただけ。絵を見るだけではなく、文章や物語に惹きつけられるのはやっぱり「アクセル・ハッケ」なのだと再確認。ハッケの本で挿絵がゾーヴァだったら本への愛着度が増すように思います。ハッケの『冷蔵庫との対話』は値段が2200円もするわりにソフトカバーの本だし、図書館にはないし、おまけにゾーヴァの絵は『キリンと暮らす クジラと眠る』(講談社)の使いまわしだけど、読んでいて飽きない本です。絵が無くてもよかったということを考えると、ハッケ&ゾーヴァのコンビで出した本、実はアクセル・ハッケの文章が80%で、挿絵のゾーヴァが20%の割合で気に入っていると言えるのかも?とどうでもよいことを考えています。
 ゾーヴァの絵だからハッケの本が訳される? そうなると、ゾーヴァの絵のないハッケ本は翻訳されないのかも。それは困るなあ。でも、三修社では『ドイツのアルバム』という本を予定しているそうで、楽しみです。こちらは邦訳を買おうと思います。邦訳で定価で買わないと、ますますハッケの本がでなくなっちゃうと困るものですから。あ、『プラリネク』も邦訳買ったほうがいいかも?

 なんてことをあれこれ考えていないで、クリスマスまでに『プラリネク』の原書読破しなくては! たったの32ページしかないのになかなか終わらないのがもどかしい12月の寒い雪の日でした。
posted by kmy at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ハッケ&ゾーヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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