2008年06月25日

長年の積読本 

 買ってからもう何年くらい経つのでしょうか……出版が99年なので、さすがに10年は行ってなかったようでほっとしています。それでもかなり昔に雰囲気だけで買ったゾーヴァの本"Rafael Schmitz der Pommfritz"(『フライドポテトのラファエル・シュミッツ』 ゲルハルト・ポルト作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵)をようやく一通り読んでみました。理解度30%というところでしょうか。本当はかなり笑える話なのでしょうが、難しい……翻訳がでていないので確かめようもなく、辞書にもでていない単語などを適当に推測しつつ、読みました。ずっと気にはしていたので、読み終えた!という充実感だけはあります。でも理解度30%。おそらく。
Rafael Schmitz Der Pommfr
Rafael Schmitz Der PommfrGerhard Polt


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 なぜか本のリンクが出来ません〜。CDは持っていませんが、こんな絵です。本のほうはこちらから見てください。黄色いのがフライドポテトのラファエルシュミッツさんです。ゾーヴァ展で購入したのですが、アマゾンではSowaで検索してもでません。

 お皿はマイセンらしいです。ここで繰り広げられる、残飯たちによるトークショーという内容で、正面奥にミートローフ、右にシュニッツェル、青いウイルスとハエ、手前のカップルが筋と腱、緑色の3人はサルモネラシスターズです。奥に見える青いものが脂の雲(お料理しながら、でるあの脂っぽい蒸気です、うーむ、なんていうのが名称なのでしょう?)、犬も出演します。ここに至るまでの冒険の数々(?)を語って聞かせるという戯曲になっています。
 ラファエル・シュミッツは有名なポテトで、ポテトを意味するPomがらみの話をし、ポンパドール(Pommpadour)夫人の子孫に当たるらしいです。シュニッツェルとミートローフ(ハンバーグ的もの)は仲が悪く、ウイルスの旅行話や、筋と腱がいかにして人間に抵抗したかなどの話を聞かせます。ああ、もっとドイツ語がわかればかなり面白いに違いない、と思います。辞書にない単語やミートローフの異名などをネットでいろいろ調べてみたりもしましたが、その細かいニュアンスがいまひとつわかりません。falscher HaseとFleischlaberlと Frikadelleの違いがあまりわからなかったりします。どれもハンバーグ的なもののようですが、呼び名によって微妙に感じが違うようで、口論になったりしますが――よくわからないので、なんとなく話を追う感じで読み進めました。
 ゾーヴァの絵が食べ物やウィルスなどをうまく擬人化して描いているのが一番の見ものかな、と思います。人間が食べるという行為の裏では、こんなショーが行われ、ウイルスやサルモネラシスターズ、ハエの活躍もなかなかやってくれてて、実際こんな感じだったら、なかなか気持ち悪いのでしょうが、それをうまくイラストと文章で可笑しく楽しく読ませてくれる――という話なのではないか(一部予測含む)のでした。
 ドイツ語のみならずところどころ英語やフランス語も出てきて、英語は簡単なのですが、フランス語は簡単だろうと思われますが、全然わかりませんでした。C'est moi!ってどういう意味なのでしょう?
 実際のデパートの名前とか、会社の名前なんかが出てきました。これがなじみがないだけに、ファンタジーの世界とあまり変わらないような気がしました。本当にあるのだけど、自分にとっては存在していないのも同じくらいの感じで。実際になじみのある会社名に置き換えると面白く感じるのかもしれませんね。

 終わってちょっとほっとしました。楽しくより苦しく、それでも意地でなんとか最後までたどり着いた本でした。
posted by kmy at 14:21| Comment(2) | TrackBack(0) | ハッケ&ゾーヴァ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kmyさん、お疲れ様でした。外国語の本なんて、さぞかしハードルが高かったでしょうが、長年の積読本を読破なんてすばらしいです。

わたしはゾーヴァの絵本(といってよいのでしょうか?)って馴染みがないのですが、このゲルハルト・ポルト作の本というのはどのくらいの年齢層を対象にしたものなのでしょう?英語やフランス語のような外国語が出てくるなんて、かなりの言語力を要するのか、それとも英語やフランス語は外国語であることがわかればいいだけの雰囲気的なものなのか?

"C'est moi!"(英語で"It's me!")はつい最近スーパーのレジで耳にして印象に残っていた言葉なので、kmyさんのブログを拝見してあまりの偶然ににっこりしてしまいました。レジでこまかいお金を出したら、レジの女性が多すぎるというので返しかけたのですが、再度数えなおしたら、彼女のほうが間違っていました。そこで、彼女が言った言葉が"C'est moi!"(間違っているのは)「わたしのほう!」

kmyさんの解説から、実情や文化がわかっていたら、ユーモアがいっぱいでさぞかしおもしろそうな本だろうということが伺えました。こういう本はやっぱり原語で読むほうがずっとおもしろい本なのでしょうね(残念)。
Posted by みちえ@France at 2008年06月27日 01:03
みちえさん、コメントおよびフランス語訳、ありがとうございました!
54ページと短い本なのですが、おそらく口語表現らしきところが辞書を引いてもわからず、それが逆に難しいのは母国語ではないからなのでしょうね。
"C'est moi!"はそういう意味なのですね。なるほど、紹介されたサルモネラシスターズ(お皿に乗っている緑色の3人)はそっくりなので、名前をシュミッツが間違えるので、「それはわたしのこと!」と言っている場面でした。
英語もフランス語も簡単なものだと思います。英語だと"Curry makes the world go round"のような英語です。
なので、ヨーロッパに住んでいれば、これくらいの英語やフランス語は誰でも知っているというごくごく簡単なレベルなのだと思いますが、それがわかりませんでした。
ゾーヴァの挿絵の本というのは、これまで読んだものをざっと思い起こしてみても、幼児から子供向けというものではないようです。
どちらかというと、やや皮肉ったような内容のものを絵にすることが多いようなので、中学生から大人向けの印象です。
ハンバーガーがロシア風軍帽をかぶった肉を追い回している絵(ハンバーガーは世界中に広まりバーガー化したとミートボールが語る内容)や、湿っぽい手で握手することによって、ウイルスが旅行できるという話なんかは、あまり子ども向けでもなさそうです。
食べ物やウイルスを擬人化した絵は見ていて面白いのです。
この本の翻訳が出そうにないのは、訳すとよくわからない、という感じなのかもと思いました。
一応最後まで読んで、ほっとしました。
Posted by kmy at 2008年06月27日 13:44
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